仮想化の普及に伴い、ストレージは複数の段階で抽象化されるようになった。このとき、ファイルが「ミスアライメント」状態になると、I/O速度が低下し、さまざまな場面で不都合を生じさせることになる。
NANDフラッシュが広く普及するまで、永続性ストレージのベースとなっていたのは一般に機械式のデバイスだった。
ストレージデバイスは、テープやカードに穿孔していた時代から、テープや回転型のディスクメディア(HDDや光学ドライブ)の時代へと変化してきた。これらのデバイスの物理特性は、全てデータの読み書き速度に影響を及ぼす。
サーバ仮想化によって、基盤となる物理ストレージが仮想マシン(VM)の論理ディスクに抽象化されるようになると、入出力(I/O)のミスアライメントという問題が新たに登場した。I/Oのミスアライメントは、I/Oのパフォーマンス低下につながる。これは共有ストレージアレイ内のストレージを複数の段階を経て抽象化することで、論理ブロックのアライメントが失われることが原因だ。
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