いまさら聞けない「無線LANルーター」の基礎 “1台4役”の中身とは?無線LANアクセスポイントと無線LANルーターの違い【中編】

無線LANルーターは、1台で4つの機能を提供する。その機能を紹介しながら、無線LANアクセスポイントとの違いを浮き彫りにする。

2021年12月10日 05時00分 公開

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無線LAN | ネットワーク | ルータ


 一見して似ているが、実は明確な違いがある「無線LANアクセスポイント」と「無線LANルーター」。両者を理解して自社にぴったりのものを選ぼう。中編となる本稿は無線LANルーターの仕組みを説明する。

いまさら聞けない「無線LANルーター」“4つの機能”とは

 無線LANルーターは、無線LANアクセスポイントの機能と、異なるサブネット(小規模ネットワーク)間でパケットを転送するルーターの機能を備える。スマートフォンやタブレット、ノートPCといったクライアントデバイスをLANに接続する役割と、LANとインターネットの間のゲートウェイの役割の両方を果たすことができる。

 大半の無線LANルーターは、4ポートのイーサネットスイッチも搭載している。そのため、数台のPCをイーサネットケーブルで有線LANに接続させ、インターネットにアクセスさせることが可能だ。他にも基本的なファイアウォール機能を備える。まとめると、無線LANルーターは1台で下記の4つの機能を提供する。

  • 無線LANアクセスポイント
  • ルーター
  • 小規模なイーサネットスイッチ
  • 基本的なファイアウォール

 前述の通り、無線LANルーターは無線LANアクセスポイントの機能を持つため、無線LANアクセスポイントの“一種”と見なすことができる。一方で無線LANアクセスポイントには無線LANルーターの機能はない。そのため複数の無線LANアクセスポイントを使用する場合、LANとインターネットの間のゲートウェイの役割を果たすルーターも別途必要となる。


 後編は、無線LANアクセスポイントと無線LANルーターの主な違いをおさらいする。

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