Googleは2016年にIoTアプリケーションおよびモバイルアプリケーション向けOSをオープンソースとして公開した。このOSには「Fuchsia」という花の名前が付けられている。
FuchsiaはケイパビリティーベースOSとして知られる。ケイパビリティーベースOSとは、ケイパビリティーベースセキュリティを使用するOSを指す。
Googleによると「全ての人々から高品質で十分テストされた貢献を得る」ためにこれをオープンにするという。
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Googleはオープンソースのままでガバナンスモデルを厳密に管理する予定だ。つまり、オープンソースではあるがGoogleのオープンソースビジョンの条件下に置かれる。
InfoQが最初に報じたように、このプロジェクトには一部未知の部分がある。モバイルOSの断片化の歴史を考えると、(ある段階で)Androidに取って代わる候補になる可能性があると考えられる。
ソフトウェアエンジニア兼ジャーナリストのセルジオ・デ・シモーネ氏は、Fuchsiaはまだ初期段階にあり、(Googleによると)現時点では実際のソフトウェア製品の作成には使えないと言う。
「Fuchsiaは『プリンシパルエンジニアを確保するプロジェクト』だという考えも生まれている。だが、この仮説はGoogleのアダム・バース氏(プリンシパルエンジニア)によって明確に否定されている。同氏はFuchsiaの運営審議会のメンバーでもある」
Googleはプロジェクトの方向性と優先順位に対する洞察を提供するため、技術ロードマップも公開している。
Fuchsiaの開発者を支援するウェイン・ピエカルスキー氏によると、このロードマップの見どころはドライバフレームワークだという。このフレームワークには、ドライバから独立したカーネルの更新、ファイルシステムのパフォーマンス改善、アクセシビリティー用の入力パイプラインの拡張といった目的がある。
「Fuchsiaは一般的な製品開発や開発ターゲットとしての準備が整っていない。だが、クローンを作ってコンパイルし、貢献することは可能だ。Fuchsiaはx64ベースのハードウェアの限定的なセットをサポートしており、エミュレータでテストすることも可能だ。スタートガイドに従ってソースコードをダウンロードしてビルドできる」とピエカルスキー氏は「Google Open Source」ブログに記載している。
Fuchsiaに関心がある開発者は、メーリングリストに参加したり、fuchsia.devでドキュメントを閲覧したりできる。
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