医療ITニュースフラッシュ
信州大学医学部附属病院が新型コロナの検査報告に「RPA」導入 その効果とは?
佐賀県の嬉野医療センターがNutanixのHCI製品を導入した事例や、新型コロナウイルス感染症の検査報告業務にUiPathのRPA製品を導入した信州大学医学部附属病院の事例など、医療ITの主要ニュースを紹介する。
「RPA」(ロボティクスプロセスオートメーション)を始めとする自動化技術は、医療現場で発生する業務の効率化にどう役立つのだろうか。信州大学医学部附属病院のRPA製品導入事例や、診療内容を録音してリアルタイムでテキスト化する新サービスなど、医療ITに関する主要なニュースを6本紹介する。
佐賀県の嬉野医療センター、電子カルテ用のインフラにNutanixのHCIを採用
独立行政法人の国立病院機構が運営する医療機関である同センターが、NutanixのHCI(ハイパーコンバージドインフラ)構築用ソフトウェア「Nutanix Enterprise Cloud OS」を導入した。採用に当たって電子カルテのレスポンスや信頼性を効果的に改善できる点やサーバ群をコンパクトに集約できる点、新規サーバが追加しやすい点などを評価した。移行後は電子カルテのレスポンスが向上し、画面の切り替え時間が短くなったという。サーバの設置スペースが4ラックから1ラック以下となり、サーバやサーバルームに関する空調の電気料金とスペースの削減にもつながった。(発表:ネットワールド<2021年1月7日>)
信州大学医学部附属病院が新型コロナ検査報告にUiPathのRPAを導入 効率化の程は?
医療機関が患者に対して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査をした場合、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染者等情報把握・管理支援システム」(HER-SYS)に検査結果を入力する必要がある。同院ではHER-SYSへの入力作業が毎月数百件発生していた。電子カルテに登録された検査結果を収集してHER-SYSに入力し、入力結果を関係者にPDFファイルで送信するという一連の作業が都度発生し、負担となっていた。この作業にUiPathのRPA製品を導入したことで、手作業で1件当たり3分以上かかっていた作業がワンクリックで済むようになった。(発表:UiPath<2021年1月7日>)
出荷先調剤薬局の「入庫」「処方」「在庫」を即可視化 SCSKが製薬会社向けサービス
製薬会社向けのサービスである「Pharmacy-Scope」は、出荷先の調剤薬局における医薬品の入庫数と処方数、在庫数のデータをリアルタイムで可視化する機能を備える。製薬会社はPharmacy-Scopeを使うことで、医薬品の流通実態に加えて、出荷した医薬品が実際に処方されているかどうかといった情報を把握できる。これらの情報を調剤薬局における医薬品の欠品防止に役立てることが可能だ。(発表:SCSK<2021年1月14日>)
オンライン診療システムのセキュリティ強化サービス、GMOグローバルサインが提供
「オンライン診療セキュリティ byGMO」は、オンライン診療やIoMT(医療におけるモノのインターネット)のシステムに、GMOグローバルサインのSSLサーバ証明書や各種認証といった技術を実装するサービスだ。オンライン診療システムやIoMTシステムの事業者は、GMOグローバルサインが提供する顔認証による本人確認システム「GMO顔認証eKYC」やデジタル証明書運用サービスの「マネージドPKI Lite byGMO」などを自社製品/サービスに組み込む。エンドユーザーの医療関係者と患者の個人情報保護、医療情報の改ざん防止に役立てることができる。(発表:GMOグローバルサイン<2021年1月28日>)
ペースメーカーの遠隔モニタリングデータをクラウドで一元管理、キヤノン系が新サービス
キヤノンメディカルシステムズとキヤノンITSメディカルが提供する「ペースメーカー統合管理サービス」は、医療機器ベンダー各社が販売するペースメーカーの遠隔モニタリングデータを一元管理するクラウドサービスだ。遠隔モニタリングデータ収集の効率化や迅速化を支援する。提供開始時点ではアボットメディカルジャパンと日本メドトロニック、バイオトロニックジャパン、ボストン・サイエンティフィックジャパンのペースメーカーの遠隔モニタリングデータを取得できる。データの蓄積先には、キヤノンITSメディカルの医療画像管理クラウドサービス「Medical Image Place」を採用した。月額利用料金は3万円(以下、全て税別)。(発表:キヤノンITSメディカル、キヤノンメディカルシステムズ<2021年1月15日>)
オンライン診療や対面診療の音声を即座にテキスト化 アドバンスト・メディアが新製品
同社の「AmiVoice IC-Support」は、対面診療やオンライン診療、調剤薬局の服薬指導、保健所の電話相談などの音声を録音し、リアルタイムで文字化する。医療用語や診療中の会話に特化した音声認識エンジンを使用していることが特徴だ。出力したテキストをそのままコピーして電子カルテに入力できるようにすることで、転記時の誤字や脱字といったミスを防止しやすくした。価格は月額プランが月額3500円で、買い切りプランが20万円。(発表:アドバンスト・メディア<2021年1月28日>)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
SNS認証や多要素認証も数分で実装、IDaaS基盤でデジタルビジネスはどう変わる? -
製品レビュー
「電子帳簿保存法対応」実践術:タイムスタンプ付与などの要件の手軽な実現方法 -
事例
「大企業のデジタル化」成功事例集【コクヨ、九州電力、ヨネックスなど21社】 -
製品資料
“顧客管理の課題”を簡単に解決する方法とは? -
製品資料
契約管理の“あるある課題”をノーコード開発で解決するためのポイント
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
2
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
3
Microsoft製品でここまで自動化できる 情シスがやめられる手作業10選
-
4
多要素認証導入済みでもランサムウェア被害に 復旧費用は平均2億7000万円
-
5
脱VMwareの最適解 NTTデータと日立製作所が示す国産仮想化基盤
-
6
Synologyがエンタープライズ向けユニファイドストレージを投入 その実力は
-
7
自宅のWi-Fiが「遅い」「途切れる」本当の原因は? Dellが推奨する鉄則
-
8
「脱Excel」はなぜ現場に潰されるのか 反発を封じる“3つの論理”
-
9
ランサムウェア、暗号化の89%は深夜 情シスが備える「夜間の空白」対策
-
10
ランサムウェア「The Gentlemen」急拡大 21経路の「同時多発的」内部侵略を試みる
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
7
PostgreSQLの「機能」「性能」「運用」「拡張性」に関する悩みの解消法
-
8
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
9
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー