2021年03月12日 05時00分 公開
特集/連載

「コンテナ」の良さとは? 「HCI」で「Kubernetes」を動かす意味は?「HCI」×「Kubernetes」の主要製品【第1回】

ベンダーは「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)でコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を利用しやすくする取り組みを活発化させている。HCIとKubernetesにどのような可能性を見込んでいるのか。

[Robert Sheldon,TechTarget]

 「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)でコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を利用するための取り組みをベンダー各社が進めている。本連載はVMware、Cisco Systems、Nutanix、Red Hat、Google、NetApp、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Dell Technologiesといったベンダーの取り組みを紹介する。HCIとKubernetesの組み合わせにより、企業のIT部門はどのようなメリットを享受できるのだろうか。

 HCIは、さまざまなアプリケーションを運用するためのインフラとして利用が広がっている。従来の3層型(サーバ、ストレージ、ネットワークが独立した構成)インフラよりも導入と運用管理が容易で、総所有コストを抑えやすい利点がある。

そもそもなぜ「コンテナ」なのか 「HCIでKubernetes」の意味とは

 こうした動きとは別に、クラウドサービスでの稼働を前提とした「クラウドネイティブ」なものにアプリケーションの作りを変える動きも目立っている。仮想マシンではなく、コンテナでアプリケーションを運用することがその一例だ。コンテナは仮想マシンと比べてアプリケーションを別のインフラに移行させる際の移植性やスケーラビリティ(拡張性)が高く、仮想マシンほど多くのリソースを必要としない。

 アプリケーションの開発とデプロイ(配備)のスピードを上げる上で、コンテナは効果的だ。コンテナは可搬性が高く、オンプレミスのインフラとクラウドサービス間でのスケーリングがしやすい利点もある。仮想マシンの場合は仮想マシンごとにゲストOSを必要とするのに対し、コンテナの場合はOSを共有するため個々のコンテナはOSを含まない。こうした構造上の違いによって、ファイルサイズは仮想マシンよりもコンテナの方がかなり小さくなり、アプリケーションの可搬性が高まる。

 コンテナを利用する企業の間では、Kubernetesを使用してコンテナの実行やリソースの割り当てを管理する動きが広がっている。Kubernetesはコンテナオーケストレーションツールとして一般的に使われ、デファクトスタンダードの地位を獲得した。ただしKubernetesは構築と運用に高度な専門知識を必要とする複雑なツールである点には注意する必要がある。さらに問題を複雑にするのは、コンテナを採用する企業は一般的に仮想マシンを継続して利用していることだ。コンテナと仮想マシンが混在すれば、運用は一段と複雑になる。

 Kubernetesの構築や運用の機能をうまく取り入れたHCIを導入すれば、こうした複雑さを解消しやすくなる。これまではHCIでコンテナを運用するのは必ずしも簡単ではなかった。ベンダー各社はHCIでコンテナを運用するための取り組みを強化しており、こうした状況は変わりつつある。第2回以降は、Kubernetesのインフラとしての使用を想定したHCIやその関連製品を紹介する。

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