「Kubernetes」と「Mesos」 コンテナ管理にはどちらを選ぶべきか?「Kubernetes」か「Mesos」か【後編】

コンテナを連携させながら運用する場合では「Kubernetes」「Apache Mesos」のどちらを選ぶべきだろうか。システム構成や目的によって異なる選択のヒントを紹介する。

2020年01月31日 05時00分 公開
[Tom NolleTechTarget]

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 複数のコンテナを運用する方法は主に2つある。前編「コンテナ連携ツール『Mesos』とは? 『Kubernetes』との違いは」で紹介した、リソース管理ツール「Apache Mesos」(以下、Mesos)を用いる方法と、中編「『Kubernetes』で複数のコンテナを管理するには?」で紹介した、コンテナの運用管理を自動化するコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を利用する方法だ。

MesosとKubernetesの選択

 MesosとKubernetesのどちらを採用すればよいのか。結局のところ、実績があるものと将来有望なもののどちらを選ぶかという問題になる。

Mesosの利点

 Mesosにはコンテナを連携させるために有用な機能が複数ある。実行するのに物理環境か仮想環境かを問わず、何十万台ものサーバのCPUやメモリといったリソースをプール化して、無数のコンテナを運用できる環境を構築できる。連携する複数のコンテナを大規模運用する場合ではMesosが優勢だ。ただしMesosは利用できる機能群が豊富なため、Kubernetesよりも運用が複雑になる場合がある。

Kubernetesの利点

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