複数のコンテナを連携させながら管理する手段は「Kubernetes」だけではない。有力な対抗馬が「Apache Mesos」だ。Mesosにはどのような特徴があるのか。
システムインフラとしてコンテナを活用する企業は、複数のアプリケーションを統合管理するため、例えば特定のアプリケーション運用に必要なコンテナ群をまとめて取り扱うケースがある。このように関連するコンテナ同士を連携させることでアプリケーションの自律性を維持し、運用しやすい環境が構築できる。ただしコンテナ同士の連携を成功に導くことは簡単ではない。
複数のコンテナを連携させる場合、物理サーバやクラウドサーバなど、どのサーバにコンテナを配備するかが問題になる。そうした複数のサーバに散在するCPUやメモリといったリソースを単一のリソースとして扱えるように「クラスタ」としてまとめ(クラスタ化)、各クラスタに対するコンテナの配備を自動化し、効率良いリソース管理をすることが必要だ。
こうしたリソース管理を実現する主な方法は2つある。一つはリソース管理ツール「Apache Mesos」(以下、Mesos)と、コンテナの運用管理を自動化するコンテナオーケストレーションツール「Marathon」を組み合わせる方法。もう一つはコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を単体もしくは他のツールと併用して利用する方法だ。
Mesosはリソースのクラスタの構成要素同士を、協力し合う同等の仲間の集まりとして連携させる。一方でKubernetesのフェデレーション(コンテナ連携)機能は、クラスタ内の上下関係がより明確になる。MesosとKubernetesのどちらを採用すればよいのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
生成AIとSNSのちょっと怖い話(無料eBook)
生成AIによるコンテンツがソーシャルメディアを埋め尽くす近未来(たぶん意外とすぐ)に...
CDPの使い方には正解がない だから「コミュニティー」が必要だった
「Treasure Data CDP」ユーザーが主体となって活動するコミュニティー「Treasure Data Ro...
人×AIで磨く ライオンの顧客理解の進化
大手消費財メーカーのライオンが、人と生成AIを融合した顧客理解と市場分析に取り組んで...