2021年12月01日 05時00分 公開
特集/連載

「ビジネス用メタバース」を始めたFacebook改めMetaは、何を考えているのか?「メタバース」はビジネスに役立つか【前編】

Facebookは2021年10月に社名を「Meta」に変更し、仮想3次元空間である「メタバース」が今後のビジネスコミュニケーションを大きく変えると意気込んでいる。同社が描くメタバースのコンセプトとは。

[Mike Gleason,TechTarget]

 Facebookは2021年10月28日(米国時間、以下同じ)に社名を「Meta」に変更した。同社は仮想的な3次元(3D)空間である「メタバース」がインターネットを大きく変え、仕事のコラボレーションの方法も変わると考えている。だが社名を新しくしたからといって、同社のデータ共有とプライバシー問題に向けられる懸念が解消したわけではない。

 CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、2021年10月28日に同社が開催したバーチャルイベント「Facebook Connect」で、メタバース技術がインターネットの次の進化になるというビジョンを示した。仮想現実(VR)と拡張現実(AR)の市場はますます成長すると見られており、調査会社IDCが2020年11月17日に発表したプレスリリースによれば、2024年までに市場規模が728億ドルになる。

図1 メタバースのイメージ(出典:Metaのプレス向け資料)《クリックで拡大》

Metaは「メタバース」で何をしようとしているのか

 メタバースという言葉は、米国の作家ニール・スティーブンソン氏が書いた『Snow Crash』(スノウ・クラッシュ)という小説に由来する。そのコンセプトは、人々が交流できる持続的な仮想空間であり、VRやARなどの没入型技術で実現するものだ。

 ザッカーバーグ氏は「メタバースで人々の共同作業の方法が変わる」と考えている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)をきっかけに多くの人がテレワークに移行し、パンデミックが収まった後も多くの人がテレワークを続けると同氏は予想する。

 テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」に順応するには「人々が一緒に仕事をするためのさらに優れたツールが必要になる」とザッカーバーグ氏は話す。


 中編は、メタバースで働くことのメリットと、プライバシーに関する懸念について考察する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news143.jpg

Pinterestが提供する広告主とクリエイターの協業の仕組み「アイデアアド」とは?
没入型全画面で複数の動画や画像を1つのアイデアとして表示した「アイデアピン」をブラン...

news212.jpg

面白い広告は記憶に残るが、ユーモアを活用できている企業は少ない――Oracle調査
ユーモアを取り入れたブランドは支持され、ロイヤルティーが高まり、顧客は再び購入した...

news054.jpg

マクドナルドvsバーガーキング ネット戦略がウマいのはどっち?
「ITmedia マーケティング」では、気になるマーケティングトレンドをeBookにまとめて不定...