複数のベンダーが、メタバースを実現するVRサービスをビジネス用途で提供し始めている。主要ベンダーが取り組むメタバースの現状をまとめた。
MicrosoftとMeta Platformsは、それぞれが手掛ける仮想空間「メタバース」をビジネス向けだと位置付ける。Metaは2021年に、メタバースを実現するVR(仮想現実)サービス「Horizon Workrooms」のオープンβ版を提供開始し、「従業員が集まってプレゼンテーションできる場所」として売り出している。
「AltspaceVR」はAltspaceVR社(2017年にMicrosoftが買収)が開発し、Microsoftが提供するVRサービスだ。AltspaceVRのプレビュー版には、企業がメタバース内でライブイベントを開催できる機能がある。MicrosoftとAltspaceVR社は、コンサルティング企業Accentureと協業し、バーチャルオフィスのコンセプト「Nth Floor」を考案した。
企業向けのメタバース提供を目指すベンダーはMicrosoftとMetaだけではない。Blue Jeans Network(2020年にVerizon Communicationsが買収)は2022年に仮想的なオフィスをメタバースに構築するVRサービスの提供を開始する見込みだ。Cisco SystemsはAR(拡張現実)技術を実装したWeb会議ツールの開発を進めている。
ベンダー各社が競い合う市場は、今後の拡大が見込まれる。調査会社IDCの予測によれば、世界全体におけるVR/AR関連の支出は、2024年に728億ドルに達する。調査会社Constellation Researchは、メタバース内の経済は2030年までに21.7兆ドルに成長すると予想する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...