「Windows」ユーザーが「Linux」を利用する上で、Windowsの各要素がLinuxでは何に相当するのかを理解することは重要だ。Linuxの頻出用語「ディレクトリ」「root」が、それぞれWindowsの何に相当するのかを整理する。
「Windows」で慣れ親しんだ用語が、「Linux」用語では何に当たるのか。こうした用語の関係性を整理することは、OSをWindowsからLinuxへスムーズに切り替えを進める上で役立つ。LinuxとWindowsの主要な8つの違いのうち、6つ目と7つ目を紹介する。
Linuxは、ファイルを特定のディレクトリ(Windowsのフォルダに相当)に保管する。Linuxが採用する「FHS」(Filesystem Hierarchy Standard)は、ファイル/ディレクトリ管理の仕様を定める標準規格だ。FHSにより、アプリケーションやエンドユーザーは、設定ファイル、ユーザーデータ、システムログファイルなどが、それぞれどのディレクトリに格納されているかを把握できる。
特に重要なディレクトリは、以下の3つだ。それぞれのディレクトリ名の先頭にある「/」は、最上位のディレクトリである「ルートディレクトリ」を指す。
セキュリティの理由から、どうしても必要な場合を除き、管理者アカウントでのログインは避けた方がよい。Linuxにおける管理者アカウントは「root」だ。rootはWindowsの管理者アカウント「Administrator」に相当し、強力な権限を持つ。そのため不正使用のリスクがある。
Windowsには特定のコマンドを実行する際に、一時的に権限を昇格させるコマンド「runas」がある。Linuxは、標準アカウントを超える権限を付与するためのコマンド「sudo」を用意する。ドキュメントには、次のようなコマンドが表示されることがある。
sudo systemctl restart rsyslog
上記のコマンドは、sudoにより標準アカウントから一時的にrootに昇格させた上で、システム管理ソフトウェア群「systemd」の制御コマンド「systemctl」を使用。サブコマンド「restart」により、ログ管理システムである「rsyslog」を再起動させる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
新富裕層の攻略法 「インカムリッチ」の財布のひもを緩めるマーケティングとは?
パワーカップルの出現などでこれまでとは異なる富裕層が生まれつつあります。今回の無料e...
ブラックフライデーのオンラインショッピング 日本で売り上げが大幅に増加した製品カテゴリーは?
Criteoは、日本国内のブラックフライデーのオンラインショッピングに関する分析結果を発...
Omnicomが Interpublic Groupを買収 世界最大級の広告会社が誕生へ
OmnicomがInterpublic Group(IPG)を買収する。これにより、世界最大の広告会社が誕生し...