Tableauは、BI分析ツールのクラウドサービスや新機能を発表した。専門知識を持たない人でもデータ分析を利用し、ビジネスに役立てることができるようになるという。どのような機能なのか。
BI(ビジネスインテリジェンス)ソフトウェアベンダーのTableau Softwareは2022年5月17日(米国時間)、分析ツール「Tableau」のクラウドサービスと、セルフサービス型の複数のデータサイエンス機能を発表。データの説明を自動的に生成するデータストーリーテリング機能「Data Stories」も発表した。Data Storiesは、同社が2021年後半にITベンダーNarrative Scienceを買収した結果誕生した。
Tableau Softwareはラスベガスで開催した年次ユーザーカンファレンス「Tableau Conference 2022」で、新サービスや新機能を発表した。クラウドサービス「Tableau Cloud」は既に一般利用が可能だ。Data Storiesと、セルフサービス型のデータサイエンス機能は2022年末までに一般利用が可能になる。
Tableau Softwareの最高製品責任者(CPO)、フランソワ・アジェンスタット氏によると、今回同社が発表した新機能は「視覚化されたデータへのアクセスと理解の容易化」という同社の目標を推進するという。アジェンスタット氏は、「Tableau Softwareの使命はデータを全ての人にとって有用なものにすることだ」と語る。
Data Storiesを利用することで、データリテラシー(情報や知識を活用する能力)を習得していないユーザーもデータを理解しやすくなるという。同社はこの機能により、「データリテラシーが無いと分析は難しい」というデータ分析における障壁を解消できると見込む。
加えて、Tableau Softwareはセルフサービスのデータサイエンス機能を複数発表した。データサイエンス機能は、データからビジネスに意味のある知見を導き出す機能を指す。同社はSalesforceのデータ解析ツール「Einstein Discovery」の技術を使用して新機能を開発し、Tableauから利用できるようにした。Einstein DiscoveryはAI(人工知能)技術を搭載する。CRM(顧客関係管理)ツールベンダーであるSalesforceは、2019年にTableau Softwareを買収している。
Tableau Softwareが発表したデータサイエンス機能は以下の通り。
Tableau Softwareは分析ツール「CRM Analytics」向けの、開発段階にある機能も発表した。その機能は以下の通り。
セルフサービスのデータサイエンス機能は、Tableau Softwareが提唱する概念「ビジネスサイエンス」を推し進めるという。ビジネスサイエンスとは、機械学習などのAI技術を活用し、ユーザーに予測モデリングのようなデータサイエンス機能をアジャイル(俊敏であること)に提供することを指す。統計的な厳密さよりも、インサイトを引き出すための時間を重要視しているのがこの概念の特徴だ。
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