VMwareは今後、半導体ベンダーのBroadcom傘下に入る。VMwareを買収するBroadcomの狙いについて、VMwareのCEO、ラグー・ラグラム氏が語る。
半導体ベンダーのBroadcom(ブロードコム)は2022年5月、仮想化製品の大手ベンダーであるVMware(ヴイエムウェア)を買収すると発表した。VMwareとユーザー企業にとって、この買収がどのような影響を及ぼすのかは未知数だ。
自社の重要なアプリケーションを運用したり、自社インフラの管理をしたりするために、VMware製品を利用している企業は少なくない。VMware製品が稼働するインフラは、オンプレミスのデータセンターだけでなく、Amazon Web Services(AWS)などのクラウドベンダーが提供するIaaS(Infrastructure as a Service)にも広がっている。
VMwareのCEO、ラグー・ラグラム氏は米TechTargetシンガポール支局の取材に応じ、間近に迫った買収に対する考え、ユーザー企業がBroadcomに期待できること、VMwareのクラウド戦略の進化、アジア太平洋地域での事業展開について答えた。
―― ユーザー企業の間には、Broadcomによる買収で、VMwareの今後の事業展開や、VMware製品の製品ラインアップに変化が生じることを懸念する声があります。こうした懸念を抱くユーザー企業に対して、何を伝えますか。
ラグラム氏 買収が決定した後、私は多くのユーザー企業と対話した。その中で、ユーザー企業にはBroadcomが当社を買収する理由に目を向けるよう伝えてきた。
当社は充実した製品ポートフォリオと、幅広い業種のユーザー企業を抱えている。そして当社の製品はクラウドで重要な役割を果たしている。Broadcomはこれらを評価して当社の買収を決めた。
BroadcomがVMwareを買収するのは、VMwareを強化し、成長させるためであることは明らかだ。Broadcomは研究開発に投資してきた実績もある。
第2回は、Broadcomによる買収がVMwareの製品ラインアップに及ぼす影響をラグラム氏に聞く。
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