東芝が1987年に発明したNAND型フラッシュメモリを引き継ぐキオクシア。それから35年が経過し、同社が提供する“SSDの進歩”とは。
Intelが不揮発性メモリ「Intel Optane」の事業打ち切りを発表する中、キオクシアは、NAND型フラッシュメモリの35年の歴史を振り返っていた。東芝が1987年に発明したNAND型フラッシュメモリの技術を受け継いだキオクシアは、SSDに新しい進歩があったと語る。
キオクシアはフラッシュメモリのカンファレンス「Flash Memory Summit 2022」において、NAND型フラッシュメモリが市場にどのような影響を与えたのかを振り返りつつ、新たな進歩を紹介した。
その一つが、同社が業界団体Linux Foundationと協力して進めるプロジェクトだ。このプロジェクトは、ソフトウェア定義によってNAND型フラッシュメモリの利用を最適化する技術群「Software-Enabled Flash」を活用。NAND型フラッシュメモリを用途に応じて最適化して使えるようにする特性を企業に提供する。HDD用のストレージインタフェースからの脱却を図る狙いがある。
その他、キオクシアはカンファレンスでSSDの新製品を披露した。汎用(はんよう)インタフェース規格「PCI Express 5.0」(PCIe 5.0)に準拠した新製品や、データ読み書きの高速性を備えた不揮発性メモリであるストレージクラスメモリ(SCM)を搭載した新製品などだ。
調査会社TRENDFOCUSのバイスプレジデントであるドン・ジャネット氏によれば、キオクシアは東芝時代から一貫して、ストレージベンダーとの親密な協力関係を築いてきた。キオクシアはその関係を継続しつつ、MicrosoftやAmazon Web Services(AWS)、Google、Meta(旧Facebook)といった、大規模なデータセンターを抱える企業との協力関係も強化しようとしている。
キオクシアがNAND型フラッシュメモリを搭載するSSDの販売を伸ばせているのは、大口顧客との関係があるからだとジャネット氏はみる。
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