AWSの「AWS Glue」やMicrosoftの「Azure Data Factory」などのクラウドETLを利用することで、ユーザー企業は各システムのデータ連携の仕組みを容易に整備できる。各サービスの機能を説明する。
Amazon Web Services(AWS)の「AWS Glue」とMicrosoftの「Azure Data Factory」は、どちらもETL(データ抽出、変換、読み込み)のクラウドサービス(以下、クラウドETL)だ。企業はこれらクラウドETLを利用して、データパイプライン(さまざまなデータソースからデータを取り込むシステム)を構築できる。
2大クラウドETLのAWS GlueとAzure Data Factoryには、大きな違いが幾つかある。自社のワークロード(アプリケーション)に適切なクラウドETLを選ぶ際は、こうした違いを理解することが重要になる。両者を複数の観点から比較する。
AWSのAWS Glueは、データの収集や処理、移動を可能にするデータパイプラインを構築するためのクラウドETLだ。クラウドサービスのため、ユーザー企業は稼働のためのインフラを構築したり、管理したりする必要がない。
データパイプラインを作成するのに必要な機能を、AWS Glueは備えている。ユーザー企業はデータを移動させる際に実行するプロセスを定義するだけで、容易にデータパイプラインを実行できる。
Azure Data Factoryは、Microsoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」のクラウドETLだ。ユーザー企業が定義したデータパイプラインを通じて、データの処理や移動のプロセスを簡略化する。AWS Glueと同様、Azure Data FactoryのインフラはMicrosoft Azureが用意するため、ユーザー企業はデータパイプラインの設計に集中できる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
主戦場は「テレビ画面」へ YouTube20周年でCEOが公開書簡を公開
20周年を迎えるYouTubeが、クリエイターとユーザーの双方にとってより魅力的で革新的なプ...
都道府県別ライフスタイル調査 「推し活好き」「ラーメン好き」最多は?
明治安田総合研究所が公表した都道府県別「ライフスタイルに関するアンケート調査」の結...
Metaの広告はますますAI中心に 新たなツール「最適化スコア」とは?
Metaの2025年ビジネス注力領域とAIを活用したツールをはじめとした広告ソリューションの...