「VDI」製品を比較するときは、機能がコストに与える影響を理解する必要がある。特にCitrixとVMwareのVDI製品群のコストを比較する際に、注目すべき要素を整理する。
「VDI」(仮想デスクトップインフラ)製品選びは、機能の比較表とライセンスコストに基づいてベンダーを選択すれば済むといった単純な作業ではない。VDI製品のコスト計算は複雑だ。利用可能なハイパーバイザーの種類や仮想デスクトップの配信方法、リモートアクセス技術、セキュリティ機能などの要素は、VDI製品の導入や管理に掛かるコストに影響する。
Citrix Systems(以下、Citrix)とVMwareは、VDI市場の主要ベンダーだ。ただしコストを考慮すると、この2社のVDI製品群を選択するのは難しくなる可能性がある。CitrixとVMwareのVDI製品群を比較する際は、IT管理者は各ベンダーのライセンスの内容を理解し、正確にコストを見積もる必要がある。
VDI製品のTCO(総所有コスト)には、さまざまな要素が影響する。CitrixとVMwareのVDI製品群を比較する際に考慮すべき主な要素は、次の通りだ。
CitrixとVMwareのVDI製品群は、できることに大きな違いはない。例えばCitrixの「Delivery Controller」とVMwareの「Horizon Connection Server」は、どちらもエンドユーザーの要求を処理して仮想デスクトップに送信するためのサーバソフトウェアであり、同じ役割を持つ。どちらのVDI製品群がより適しているかを判断するためには、TCOに影響する可能性がある両ベンダーのVDI製品群の違いを把握しておくとよい。
第2回は、CitrixとVMwareのVDI製品群で利用できるハイパーバイザーの違いと、利用するハイパーバイザーの種類がコストに与える影響を説明する。
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