スマートフォンの“心臓”とも言えるバッテリーの寿命は、スマートフォンの日常的な使い方が左右する。バッテリーの寿命をできるだけ長くするには、どうすればよいのか。
スマートフォンを使い続けていると、いつかは買い替えが必要になる時が来る。適切な買い替え時期を見極めるには、何に注目すればよいのか。指標になるのは、スマートフォンを動かすためになくてはならない“心臓”、つまりバッテリーの状態だ。
一般的なスマートフォン向けバッテリーは、充電が可能なリチウムイオンバッテリーだ。リチウムイオンバッテリーには寿命があり、一般的には300回〜500回の充電回数に達すると顕著に劣化する。そうなると蓄電容量が著しく少なくなり、頻繁な充電が必要になってしまう。スマートフォンの快適な利用を維持するには、企業のIT管理者は従業員に、バッテリーの注意点を正しく伝える必要がある。
スマートフォンを熱にさらすことは、バッテリーや他の内部部品の劣化を早める原因となる。スマートフォンをケースに入れた状態で放置したり、暑いときに車のフロントガラスの下に置いたりすることは避けよう。充電中はスマートフォンが発熱するので、ケースを外してから充電すると熱がこもりにくくなる。
企業がスマートフォンのバッテリー寿命を管理するための方法は、幾つかある。例えばAppleは、スマートフォンOS「iOS」に、残容量や使用状況といったバッテリーの状態をチェックする機能を設けている。「設定」「バッテリー」「バッテリーの状態と充電」の順番でタップすると、バッテリー状態を確認できる。
GoogleのモバイルOS「Android」の場合、スマートフォンのバッテリー状態をチェックする標準機能はない。ただしZebra TechnologiesやHoneywell International、Samsung ElectronicsなどのAndroidデバイスベンダーは、自社製品向けにこうした機能を提供している。
バッテリーの交換時期が来たら、新しいバッテリーを購入して入れ替える他、スマートフォンそのものを買い替える手もある。買い取りプログラムを利用できれば、古いスマートフォンを売ることでコスト削減につなげることが可能だ。
第3回は、物理的な損傷を避けるための、スマートフォンの保護法を紹介する。
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