IT業界の人材不足を解決する方法の一つとして女性の雇用が挙がっている。一方で女性に魅力を感じてもらう方法を理解していない企業もある。業界や企業はこの問題をどのように考えればよいか。
英Computer Weeklyと米TechTargetが実施した「IT分野の報酬に関する年次調査」によると、英国で調査に回答した技術系労働者のうち67%が「技術系人材不足を解決する答えは女性にある」と考えていた。だが、女性人材の確保どころか、女性人材を引き付ける方法さえ分からない企業もある。
この事実を指摘するのは、ServiceNowでシニアマネジャーを務めるラマ・ヴァルサニ氏だ。ヴァルサニ氏は、同社で女性のキャリアを推進する従業員グループWomen at ServiceNow Employee Belonging Groupの共同議長も務めている。「多様性(ダイバーシティー)と包摂性(インクルージョン)に関しては、万能のアプローチはない」とヴァルサニ氏は話す。「ビジネスリーダーは、インクルージョンの文化を育て、IT業界に女性の代表者を増やすことについて、これまで以上に視野を広げる必要がある」(同氏)
ヴァルサニ氏は、女子学生がSTEM(科学、技術、工学、数学)科目を選ばない理由や、女性がSTEM分野のキャリアを目指さない理由を自問することで、女性が指導的職務に就くのを妨げている主な障壁が見えてくると語る。女性だけではない。「さまざまな背景やアイデンティティーを持つ人材がSTEM分野の仕事に従事することを奨励するにはどのような種類のサポートが必要かを見極めるのにもこうした自問が役に立つ」
次回は、IT業界における男女の収入差データを紹介しつつ、その裏にある課題を紹介する。
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