“年収1500万円”の高収入エンジニアになれる「サーバの必須スキル」はこれだ稼げるサーバエンジニアの資格とスキル【第4回】

サーバエンジニアとして高収入を得るには、サーバ分野のどのような知識やスキルを持っておく必要があるのか。基本となる必須項目を押さえておこう。

2024年04月15日 08時00分 公開

関連キーワード

インフラ | サーバ | スキル


 MicrosoftのサーバOS「Windows Server」を担当するエンジニアの平均年収は、求人サイトを運営するZipRecruiterによると米国では10万ドル(約1500万円)を超えている。こうした高収入のエンジニアになるには、サーバ分野のどのようなスキルや知識を持っておく必要があるのか。必須の項目を押さえておこう。

高収入エンジニアになれる“サーバの必須スキル”はこれだ

 企業のデータセンターやサーバルームにおいて仮想化技術が広く採用されている中で、サーバエンジニアにとってはハイパーバイザーと仮想マシン(VM)の知識と経験が重要になる。各種ハイパーバイザーの仕組みだけではなく、VMの構成やVMの移行手順なども理解する必要がある。

 製品としては、例えばVMware(2023年にBroadcomが買収)の「VMware vSphere」やMicrosoftの「Hyper-V」といった仮想化ソフトウェアが、企業のサーバで広く使われている。

サーバエンジニアに欠かせない仮想化の知識

サーバ仮想化

 サーバ仮想化とは、1台のサーバで仮想インスタンスを複数作成して抽象化することを指す。サーバエンジニアには、仮想化ソフトウェアを使用して1台の物理サーバを分割して仮想環境を運用可能にする役割がある。仮想環境は「仮想プライベートサーバ」や「インスタンス」と呼ばれることもある。

ドメイン管理

 サーバエンジニアには、ID・アクセス管理システムMicrosoftの「Active Directory」やRed Hatの「Red Hat Directory Server」、オープンソースの「Apache Directory」「OpenLDAP」といったディレクトリサービスの仕組みを把握しておく必要がある。ディレクトリサービスは、ネットワークに接続するユーザーなどの情報を階層的に管理する仕組みとなっている。中でも普及率が高いのは、Active Directoryだ。

スクリプト作成

 スクリプト作成ツールに精通することもサーバエンジニアにとっては重要だ。さまざまなスクリプト作成ツールがある。サーバエンジニアが携わる可能性が高いのは、「Windows」が標準搭載するコマンド実行ツール「PowerShell」だ。他には、構成管理ツール「Ansible」のスキルも持っているといい。

 PowerShellやAnsibleはシステム管理のタスクを自動化するためのツールだ。ユーザー繰り返しのタスクを自動化するプログラムを作成できる。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news054.jpg

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...