サーバエンジニアとして高収入を得るには、サーバ分野のどのような知識やスキルを持っておく必要があるのか。基本となる必須項目を押さえておこう。
MicrosoftのサーバOS「Windows Server」を担当するエンジニアの平均年収は、求人サイトを運営するZipRecruiterによると米国では10万ドル(約1500万円)を超えている。こうした高収入のエンジニアになるには、サーバ分野のどのようなスキルや知識を持っておく必要があるのか。必須の項目を押さえておこう。
企業のデータセンターやサーバルームにおいて仮想化技術が広く採用されている中で、サーバエンジニアにとってはハイパーバイザーと仮想マシン(VM)の知識と経験が重要になる。各種ハイパーバイザーの仕組みだけではなく、VMの構成やVMの移行手順なども理解する必要がある。
製品としては、例えばVMware(2023年にBroadcomが買収)の「VMware vSphere」やMicrosoftの「Hyper-V」といった仮想化ソフトウェアが、企業のサーバで広く使われている。
サーバ仮想化とは、1台のサーバで仮想インスタンスを複数作成して抽象化することを指す。サーバエンジニアには、仮想化ソフトウェアを使用して1台の物理サーバを分割して仮想環境を運用可能にする役割がある。仮想環境は「仮想プライベートサーバ」や「インスタンス」と呼ばれることもある。
サーバエンジニアには、ID・アクセス管理システムMicrosoftの「Active Directory」やRed Hatの「Red Hat Directory Server」、オープンソースの「Apache Directory」「OpenLDAP」といったディレクトリサービスの仕組みを把握しておく必要がある。ディレクトリサービスは、ネットワークに接続するユーザーなどの情報を階層的に管理する仕組みとなっている。中でも普及率が高いのは、Active Directoryだ。
スクリプト作成ツールに精通することもサーバエンジニアにとっては重要だ。さまざまなスクリプト作成ツールがある。サーバエンジニアが携わる可能性が高いのは、「Windows」が標準搭載するコマンド実行ツール「PowerShell」だ。他には、構成管理ツール「Ansible」のスキルも持っているといい。
PowerShellやAnsibleはシステム管理のタスクを自動化するためのツールだ。ユーザー繰り返しのタスクを自動化するプログラムを作成できる。
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