AI活用の中核を担うエンジニアは、コンピュータサイエンスやソフトウェア開発などのスキルを身に付けただけで満足してはいけない。これからのAIエンジニアに求められるスキルとは。
「AI(人工知能)アプリケーションの増加により、AIエンジニアが部門横断的な役割を果たすようになっている」。こう話すのは、SalesforceのASEAN(東南アジア諸国連合)地域担当でバイスプレジデントとソリューション部門CTO(最高技術責任者)を務めるギャビン・バーフィールド氏だ。AIエンジニアが担う役割が広がる中で、これから求められるスキルとは何なのか。
AIエンジニアには、一般的に以下の技術的スキルが求められる。
AIエンジニアは技術的スキルだけでなく、業界知識も学ぶ必要がある。業界知識はAI技術のユースケースの作成や、顧客との関係強化に役立つ。
東南アジアの銀行大手DBS Bankでデータプラットフォーム部門責任者を務めるペトリ・トゥオモラ氏は、「AIエンジニアとして活躍するためには、コンピュータサイエンスやソフトウェア開発といった基礎的な分野に、多様なスキルセットを組み合わせることが重要だ」と指摘する。例えば以下のようなスキルだ。
中でもトゥオモラ氏は、AIアルゴリズムに対する理解と、AIアルゴリズムをソフトウェアに適用するためのエンジニアリングスキルの重要性を強調する。「ビジネスニーズに適した最先端のサービスを設計するためには、AIモデルやAIシステムの基礎となるアルゴリズムに対する深い理解が欠かせない」(同氏)
他にも、「高度なAIモデルやAIシステムを運用するにはスケーラビリティやパフォーマンス、可用性、保守性といった要件を満たす優れたエンジニアリングスキルが必要だ」とトゥオモラ氏は話す。これらのスキルを組み合わせることで、革新的なアプローチの開発やパフォーマンスの最適化を実現し、AI技術の可能性を最大限に引き出すことが可能になる。
第5回は、AI人材に必要な技術スキル以外の要素について紹介する。
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