「ChatGPT」をはじめとする、ソースコードを自動生成するAIツールの台頭は、ソフトウェア開発に携わるエンジニアの職を脅かしかねない――。こうした見方は正しいのか。それとも単なる“神話”にすぎないのか。
技術の進化は、ソフトウェア開発を効率化してきた。効率化は一般的にはエンジニアの仕事を楽にする。ただし“過剰”な効率化は、エンジニアの職を脅かすという見方がある。こうした見方は正しいのか。ソフトウェア開発業界にある10個の“神話”のうち、9つ目を取り上げる。
AI(人工知能)技術を活用した開発支援ツールを、ソフトウェア開発に取り入れる動きが活発化している。AIベンダーOpenAIのチャットbot「ChatGPT」や、Microsoft傘下GitHubのソースコード作成補助ツール「GitHub Copilot」などが、その例だ。これらのAIツールは、エンドユーザーが提供した要件に従ってソースコードを生成する。
ChatGPTをはじめとするAIツールの進化と普及によって、ソフトウェア開発コミュニティーがAI技術に目覚めたのは確かだ。ただしソフトウェア開発のキャリアが失われたわけではない。
例えばChatGPTが生成するソースコードの中には、正常にコンパイル(実行可能ファイルに変換)できなかったり、要件を全く満たしていなかったりするものがある。適切なコーディングの方法や、詳細な要件をソフトウェアに実装する方法を知っているエンジニアは、近い将来も企業から必要とされ続けると考えるのが自然だ。
「アプリケーションを開発する熟練のエンジニアがいなくても、世界は回る」――。こうした考えは神話だ。AIツールはエンジニアに取って代わるものではなく、むしろエンジニアをより働きやすい魅力的な職業にし、より多くのエンジニアを生み出すことになると考えられる。
第7回は、10個目の神話を紹介する。
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