プログラミングを「つまらない」「クリエイティブではない」と考える人がいる。そうした考えは正しいのか。単なる“神話”だとすれば、実際のところはどうなのか。
ソフトウェア開発業界に存在する、誤解に基づく10個の“神話”を紹介する本連載。その中から本稿は、5つ目と6つ目を取り上げる。紹介するのは、ソフトウェア開発の基本要素であるプログラミングに関する神話だ。今や企業だけではなく初等教育機関にも広がるプログラミングに、どのような神話があるのか。
ソフトウェア開発に携わり、生き生きと活躍するのは素晴らしいことだ。ソフトウェア開発業界で半世紀以上のキャリアを持つエンジニアから「夜遅くまでプログラミングに取り組み、早起きしてキーボードに向かい、夢から覚めたようなひらめきを得る体験をした」といった話を聞くことがある。プログラミングに没頭するあまり、時間を忘れて朝まで続けてしまうエンジニアは珍しくない。
「クリエイティブなことが好き。だからプログラミングは好きじゃない」。こうした話を聞くたびに、私はいつもイライラする。プログラミングには創造性が必要だ。ソフトウェア開発チームで際立つ人は、困難かつ複雑な問題に対して、信じられないほど創造的な解決策を思い付く。
API(アプリケーションプログラミングインタフェース)の仕組みは誰でも学べる。だがAPIを使いこなし、APIを使って問題を解決するプログラミングには、非常に高い創造性を必要とする。マイクロサービス(機能ごとに独立した小規模サービス)の開発とタップダンスの振り付けに必要な創造性には、確かに違いがある。だが「プログラミングがクリエイティブではない」と決め付けるのは、適切ではない。
第4回は、7つ目の神話を紹介する。
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