新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を経て、ファッション業界ではコロナ前と後で業務の取り組み方に変化は生まれたのだろうか。英国の企業の取り組みを紹介する。
英国に250店舗以上を展開する ファッションブランド「River Island」を手掛けるRiver Island Clothingは、業務の効率化と顧客へのサービス向上を目的に、データを活用する方法を模索してきた。2021年10月、同社の最高情報責任者(CIO)に着任したアダム・ウォーン氏は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(感染症の世界的な流行)の余波は、2025年まで続くとみる。ウォーン氏は今後も、技術活用の手を緩めるつもりはない。具体的な取り組みと、その狙いとは。
River Islandが新しい技術を導入するのは、人間を技術に置き換えることではなく、従業員が困難だがやりがいのある課題について考える時間を持つためだ。「ITの製品やサービスが、人間が担っている重労働を肩代わりすることで、業務はより効率的になる。その結果、次に何をすればよいのかを考える時間ができる」。ウォーン氏はそう語る。
COVID-19のパンデミックの際は、あらゆる分野の従業員が仕事を取ってくることに集中した。“アフターコロナ”となった2023年現在は、「創造することに費やす時間が重要だ」とウォーン氏は言う。
River Islandは2025年までに、データを活用して業務の効率性を高める仕組みを構築する。人工知能(AI)技術の活用はその一例だ。「負荷の掛かる業務から優秀な従業員を解放するための方法を探っていきたい」とウォーン氏は語る。
「ファッション業界は本当に面白い市場だ」とウォーン氏は言う。大学に進学して念願のファッション業界で働けることになった人物が、業務の大半の時間をシステムにデータを入力する作業に費やしたくはないはずだ。「技術をどのように使ってファッション性を追求するか。手作業の業務負荷を軽減できる企業になるには何が必要なのか。それが今後の鍵だ」(同氏)
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