2025年の製造業における“4つのトレンド”
製造業で“デジタル投資”が続く領域、そうではない領域はどこ?
2025年、製造業でデジタル化への投資が増加する領域はどこか。一方、投資が弱まる領域はどこか。市場調査会社Forrester Researchの調査レポートを基に、製造業における4つのトレンドを紹介する。
製造業におけるデジタル化への投資は2025年も増加し続ける見通しだ。一方、投資の勢いが後退する領域もある。市場調査会社Forrester Researchは2024年10月、調査レポート「Predictions 2025: Smart Manufacturing And Mobility Firms Adapt With Tech」を公開し、製造業で投資が継続する領域とそうではない領域を明らかにした。調査レポートの内容から製造業における4つのトレンドを紹介する。
投資が続く領域とそうではない領域はどこ?
Forrester Researchのバイスプレジデント兼プリンシパルアナリストのポール・ミラー氏によると、製造業の全体的な傾向としてデジタル技術を活用する取り組みは続くが、一部の領域は課題に直面している。
トレンド1.配送車両のEV化が進む
調査レポートによると、欧州の配送業者が利用する車両の4分の1は電気自動車(EV)に移行する見通しだ。この傾向は、乗用EVの販売が減速している状況とは対照的だとミラー氏は指摘する。ミラー氏は「車両数が増えれば、充電コストは下がる」と述べる。
トレンド2.業務やプロセスの電化は遅れる
一方、製造業者の半分が業務やプロセスの電化を遅らせるとForrester Researchは予測している。一部の製造業者は、脱炭素化や燃料費削減の観点から電化に関心を持ってはいるものの、電力網の需要に対して供給が追い付いていないとミラー氏は説明する。
トレンド3.ヒューマノイドロボットは小規模な活用にとどまる
製造業におけるヒューマノイドロボット(人型ロボット)の利用への関心は高まりつつある。しかしForrester Researchは、工場や倉庫に導入されるロボットのうち、ヒューマノイドロボットの割合は5%未満にとどまると予測する。製造業者がヒューマノイドロボットの最適な使用例を十分に理解しておらず、大規模に導入できる状態になっていないためだとミラー氏は説明する。
トレンド4.自動車メーカーがデジタル部門の人員を削減する
大手自動車メーカーがソフトウェア開発やデータ分析を推進する部門の従業員を大幅に削減するとForrester Researchは予測している。ミラー氏によると、自動車会社の大半は自動車製造のデジタル化や顧客体験の向上を目的に投資してきたものの、成果を上げられてはいないという。Volkswagen Group傘下で自動車関連ソフトウェアの開発を手掛けるCARIADやトヨタ自動車傘下で自動運転技術に取り組むWoven by Toyotaの業績は芳しくない。
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