BOが2つの中堅・中小向けBI新製品、SAPユーザーへの導入提案も積極的にNEWS

280万円からの「BusinessObjects Edge Series 3.0」と42万7000円からの「Crystal Reports Server 2008」を出荷開始。グループ企業として強力な販売チャンネルとなったSAPユーザーへも積極的に導入を提案していく。

2008年08月28日 19時03分 公開
[納富友三,TechTargetジャパン]
画像 「両製品を合わせ、今後1年で250社への販売を目指す」と語る山本氏

 日本ビジネスオブジェクツは8月28日、中堅企業向けビジネスインテリジェンス(BI)プロダクトスイートの最新版「BusinessObjects Edge Series 3.0」とリポーティング・帳票ツール「Crystal Reports Server 2008」の出荷を開始した。同社プロダクトマーケティング部ディレクターの山本哲也氏は、「SAPのグループ企業となったことで販売チャンネルが増え、既存の独自販売チャンネル同様大きな期待をしている」と述べ、両製品の導入をSAPユーザーへ積極的に提案していく意向を示した。

BusinessObjects Edge Series 3.0

 「BusinessObjects Edge」シリーズは2007年の発売以来、中堅企業向けBIソリューションとしてワールドワイドで800社以上、国内では約50社が導入している。最新版となるBusinessObjects Edge Series 3.0は、売り上げ100億・従業員300人以上の中堅企業や、大企業の部門単位での利用を前提とした製品。中堅企業向けERPパッケージ「SAP All in One」顧客企業への導入提案も積極的にしていくという。「本格的なBIを手ごろな予算で実現したい」という声に応え、BI製品としては比較的安価な価格を実現。5CAL(同時アクセスライセンス)280万円(税抜き)からという価格で、非定型リポーティング、クエリ、分析、ダッシュボード、データ統合などの機能を含めた主要なBI要件に対応する。

 またデータ統合パッケージ製品「Rapid Mart」の追加により、SAP製品のデータ抽出・加工・分析が可能だ。「アプリケーションのデータとローカルのCSVを合わせて分析するといった他社製品にはない既存特許技術も盛り込んでおり、業界最高水準の利便性を実現している」(同社プロダクトマーケティング部マネージャー、久保良太氏)。

 今後は決算処理を迅速化する計画策定ソフトウェア「BusinessObjects Planning」も追加予定。

Crystal Reports Server 2008

画像 久保氏は「高性能ETLツール、アプリケーションからのデータ抽出用テンプレートに加え、データクレンジング機能も提供する」と、Crystal Reports Server 2008の特徴を説明した

 Crystal Reports Server 2008は、Crystal Reportでリポートを開発している顧客企業や、SAP製品のユーザー企業を顧客ターゲットとしている。デザイン性の高いリポートを効率よく作成でき、豊富なSDK(Software Development Kit)によりさまざまな業務アプリケーションにリポーティング機能を組み込むことが可能だ。

 久保氏は、現在のリポート作成・管理の課題点として「受け取らなくていい人がリポートを受け取っている」という情報過多状況が引き起こすセキュリティ問題を挙げる。Crystal Reports Server 2008では、権限のあるユーザーのみがリポートを作成・閲覧できるようなセキュリティ設定・権限設定が容易だという。また、Crystal Reports Server 2008で管理している最新データをMicrosoft Office製品に埋め込むといった、エンドユーザーが有用なリポートをより効率的に生成・配信できる機能も特徴だとした。価格は5NUL(指名ユーザーライセンス)42万7000円(税抜き)から。

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