トレンドマイクロがウイルスバスター2010を発表 今回は「Macも安心」NEWS

ウイルスバスター新版は、企業向けエディションに採用された脅威評価技術に対応することで安全性をさらに高めた。1パッケージでWindows/Mac両方にインストールできるのも特徴。

2009年09月03日 09時00分 公開
[堀見誠司,TechTargetジャパン]

 トレンドマイクロは、個人向けウイルス総合対策ソフトの新版「ウイルスバスター2010」を9月4日より販売開始する。新版ではWindows PCだけでなくMacも含めて端末3台まで導入できるようになった。ダウンロード版の提供は2日より開始した。

 新バージョンはウイルスバスター2009で標ぼうした「安心・軽快」追求の路線をさらに推し進めた。

画像 「セキュリティベンダーとして脅威対策の啓発活動にも注力する」と取締役 エグゼクティブバイスプレジデントの大三川彰彦氏

 「安心」の点では、ウイルスバスターの企業向けエディションで採用されたSPN(Smart Protection Network)の仕組みに一部対応したことが特徴だ(関連記事参照)。ユーザーが閲覧するWebサイト、ファイル、メールの安全性を評価するクラウド技術をベースに、ウイルス感染した可能性のあるファイルをサンプルとして自動収集・解析して評価用データベースに反映。それを基に新しいパターンを即時配信することで、未知の脅威も防御するという。また、Webブラウザ上で入力するパスワードを暗号化する従来機能を強化し、IDや氏名・住所といった個人情報の入力フィールドすべての暗号化に対応した(Internet ExplorerおよびFirefoxをサポート)。9月中に機能強化用のツールをオンラインで無償提供する予定。

 また「軽快」さの向上の点では、起動時間を約30%、検索時間を約20%短縮するなどの改善を図った。システムのアイドル時間を見つけてパターンファイルの更新や予約検索を実行する機能も搭載している。

画像 Mac OSに対応した「ウイルスバスター for Mac」を同梱。個人情報を盗むフィッシング詐欺などOSに依存しない攻撃への対策も図る《クリックで拡大》

 併せて同社は、Macのサポートも表明。近年Macユーザーもマルウェアフィッシング詐欺などの脅威の標的となっていることから、ウイルスバスター2010のパッケージ1本でWindowsとMac OSを搭載した端末に、3台まで任意の組み合わせでインストールできるようにした。「Macユーザーの約7割がWindows PCを併用しているという調査データがある」(マーケティング本部 コンシューマーマーケティンググループ プロダクトマネジャーの長島理恵氏)

画像 マーケティングメッセージとして「販売本数ナンバーワン」(富士キメラ総研などの調査による)を前面に打ち出す

 価格はオープンプライス。オンラインショップでの販売価格は以下の通り。なお2年サポート版はオンラインショップのみの扱いとなる。

製品名 価格(消費税込み)
パッケージ版
ウイルスバスター2010 1年版 5980円
ウイルスバスター2010 3年版 1万2800円
ウイルスバスター2010 6ユーザパック 9800円
ウイルスバスター2010+保険&PCサポート 1年版 7980円
ウイルスバスター2010+保険&PCサポート 3年版 1万6980円
ウイルスバスター 更新パック 6705円
ダウンロード版
ウイルスバスター2010 1年版 4980円
ウイルスバスター2010 2年版 8980円
ウイルスバスター2010 3年版 1万1800円
ウイルスバスター2010 6ユーザパック 8980円
ウイルスバスター2010+保険&PCサポート 1年版 6980円
ウイルスバスター2010+保険&PCサポート 2年版 1万1900円
ウイルスバスター2010+保険&PCサポート 3年版 1万5980円

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