「2.5秒で新種が発生」――トレンドマイクロが未知ウイルスの予防サービスを開始NEWS

従来のウイルス感染後のサポートに加え、ユーザー環境のアセスメントなどで未知の不正プログラムによる感染自体を未然に防ぐ予防サービスを新たに実施する。

2008年12月25日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 トレンドマイクロは企業向け有償セキュリティ対策サービス「トレンドマイクロ プレミアム サポート」(以下、TPS)を2009年1月1日より刷新すると発表した。ウイルス感染被害発生後のサポート中心のサービスに脅威リスク分析による予防対策を新たに加えることで、新種の不正プログラムへの防御を高めることが狙い。TPSの想定価格は250万円(税別)からで、1年間で50社の新規導入を目指す。

 TPSは、専任あるいは兼任のエンジニアがウイルス感染時の問い合わせ対応やウイルスの検体解析による個別のパターンファイル提供などにより、感染被害拡大の抑制を図る常時サポートサービス。新TPSでは、これに加えてユーザーの問い合わせや製品のログといった実情報に基づくアセスメントを通じてセキュリティリスク分析を行ったり、ユーザー環境に合わせたセキュリティ対策製品の実装を支援して、未知のウイルス出現時の被害発生を未然に防ぐ「プロアクティブ プロテクション サービス」を実施する。同サービスは同社が運営するウイルス解析/サポートセンター「リージョナルラボ」のエンジニアが行う。

 トレンドマイクロは新サービス提供の背景として、Webを介して短時間で未知のウイルスに感染させる昨今の攻撃手法の拡大を挙げている。「2.5秒に1種類の新種・亜種の不正プログラムが発生する現在、その侵入に気付いた時点で既に機密情報が盗まれている可能性がある。侵入や感染自体を防ぐ先進的な防御策が必要」(同社)

 TPSではサービスレベルに合わせて「Silver」「Gold」「Diamond」の3ランクを用意。また、プロアクティブ プロテクション サービスで提供する内容により、別途費用が発生する場合がある。

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