VMwareに「EMC Ionix」製品群の一部の開発を移管して、VMware製品と統合。また、2011年末までに販売パートナーの拡充とコンソーシアムの設立を目指す。
EMCジャパンは11月16日、統合運用管理ソリューション「EMC Ionixファミリ」(以下、Ionix)の事業強化を発表した。Ionixは、サーバやストレージ、ネットワークなどのITインフラ、その上で稼働するアプリケーションといった“システム構成要素”の構成や依存関係を収集してモデルベースのトポロジーを生成し、障害の根本原因やビジネスへの影響度などを解析できるソリューション。50種類以上のソフトウェア製品で構成される。
今回同社が発表した強化策は「製品の統合」「パートナー販売の強化」「クラウド運用管理コンソーシアム設立」の3つ。製品の統合では、Ionix製品群の中からアプリケーション管理製品「Ionix Application Discovery Manager」「Ionix Server Configuration Manager」「Ionix Application Stack Manager」、サービス管理製品群「Ionix for Server Management」4製品の計7製品の開発を子会社であるVMwareに移管し、VMwareの「VMware vCenter」を含むVMwareマネジメントソリューションに統合する。
EMCジャパンのテクニカル・コンサルティング本部 プロダクト・ソリューションズ統括部長の糸賀誠氏は「EMCが強みを持つ“インフラ”分野に注力して、VMwareが得意な分野にはVMware製品として統合することで、これまで以上に両者の機能連携が強化できるメリットがある」とし、今回の製品統合で「よりミッションクリティカルなアプリケーションを含めた、プライベートクラウドのための一元運用管理基盤を提供できる」と語った。
パートナー販売強化では、現在4社の戦略パートナー(伊藤忠テクノソリューションズ、NEC、ネットワンシステムズ、ユニアデックス)との連携を強化すると共に、2011年末までに10社を目標とした販売パートナーの増強を図る。また、クラウド運用管理分野におけるベストプラクティスやソリューションを開発して市場へ発信する「クラウド運用管理コンソーシアム」の設立を2011年中に目指す。
糸賀氏は「パートナー強化ではこれまでのエンタープライズ企業だけでなく、さらに中堅規模の企業を含めて幅広く展開する」と説明。また、コンソーシアムの設立によって「ユーザー視点で運用管理に関する問題の洗い出しやその解決策を提案していく」と語った。同社はこれらの施策によって2011年末までにIonixをベースとした運用管理基盤の新規導入企業30社を目指すとしている。
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