新設備投資ゼロで年間1800万円のコスト削減、日本生命のデータセンターグリーン化事例
電源供給および空調設備、免震対策といった安定稼働のための設備投資が必要なデータセンター。近年、企業のCSR(社会的責任)の観点から消費電力を削減し、より効率的で省エネルギーを実現するグリーン化が求められている。データセンターの消費電力対策としては、IT機器電力消費量の効率性の改善や熱だまりの発見、設備レイアウトの最適化などが必要となる。
本稿では、日本生命が取り組んだデータセンターの省電力・省エネルギー化の事例を紹介。同社は新たな設備投資をすることなく、3カ月で24%の空調消費電力を、金額換算で年間1800万円の削減を実現したという。
具体的には、日本アイ・ビー・エムの「データセンター空調最適化ソリューション」を採用。データセンター内のIT機器の吸気温度分布や穴開きタイルの位置、空調設備の稼働状況などの現状を調査し、サーマルシミュレーション技術によって温度や気流・圧力の分布を可視化した。さらに、機器の安定稼働や効率的な空調のために最適な空調機の運転台数や風量などを計算し、自社のデータセンター内に適用した。
本稿ではまた、同社が目指す「より効率的で省エネルギーなデータセンター」像とその実現に向けた指針などが紹介されている。大規模なデータセンターにおける最適化事例の1つとして参考になるだろう。
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