ホワイトペーパーレビュー
企業のクラウドストレージ導入に役立つ3つのホワイトペーパー
クラウドコンピューティングの利用を検討する企業が増え、ストレージ分野でも関連製品やサービスが登場してきた。本稿では、クラウドストレージを実現する技術や活用事例などを解説したコンテンツを紹介する。
ストレージのクラウド化を実現する技術を紹介
このホワイトペーパーでは、クラウドストレージを「安価なディスクとIAサーバを組み合わせ、分散技術により大容量の拡張性とファイルアクセスの利便性を実現するネットワークストレージインフラ」と定義。ストレージをクラウド化する技術として「分散ファイルシステム」の仕組みを解説している。
分散ファイルシステムの代表例として、Googleが開発した「Google File System」(以下、GFS)やオープンソースソフトウェア「Hadoop」、Cluster File Systemの「Lustre File System」、Red Hatの「Global File System」などを挙げている(関連記事:Hadoopがビッグデータの分析基盤として注目されるわけ)。その中でも、GFSの仕組みと大規模な分散ファイルシステムの活用例としてGoogleの事例を紹介している(関連記事:Google Fusion TablesでGoogleが示すビッグデータ活用の未来)。
それによると、一日に数P(ペタ)バイトのデータを扱うGoogleにとって、大容量のストレージを安価に構築することは重要な課題であり、分散ファイルシステムの技術を取り込むことで、非常に洗練されたストレージシステムを構築しているという。また、クラウドストレージが普及するには「標準化」「データリカバリ」という課題があると指摘し、今後はアプリケーションや他システムとの連携の仕組み、増加し続けるデータ量にも対応する確実なデータ保護が重要だと説明している。
クラウド環境に最適な拡張性はスケールアウト型ストレージで実現?
非構造化データの急激な増加に伴い、企業のストレージ環境は容量不足や処理性能の低下などの課題を抱えている(関連記事:ゼタバイト時代の企業ストレージ環境とは)。その解決策として、ストレージ装置を新たに追加する方法が一般的に取られている。
このWebキャストでは、ストレージ装置の追加ではこれからのビジネス要件に対応できないと指摘。現状のストレージ環境の課題をまとめるとともに、ストレージのクラウド化のメリットを解説している。ストレージ装置を追加する場合、新たな機器選定や調達、システム構築のリードタイムを必要となり、社内外のサービス停止や販売機会の損失につながる可能性もある。また、ユーザーの使い勝手や管理者の作業負荷などが増えるデメリットもあると説明している。その上で、ストレージシステムをクラウド化して、大容量のストレージプールを作成、利用する方法が最適だという。
さらに、クラウド環境に求められるストレージの3つの要件を解説。具体的には「複数サーバで簡単にデータを共有できること」「容量と性能の圧倒的かつ柔軟な拡張性」「資源配分の最適化と自動化」を挙げ、同社のスケールアウト型ストレージシステム「IBM Scale Out Network Attached Storage」を紹介している。
最近、拡張性の高いスケールアウト型ストレージが注目を集めている(関連記事:NAS――スケールアップか、スケールアウトか)。そうした製品の導入を検討するための参考になるだろう。
関連するホワイトペーパー、Webキャスト
外部保存におけるセキュリティ不安を解消するオンラインストレージ
個人用途の利用が進んできたオンラインストレージ。最近では、企業向けのクラウドストレージが登場し始めたが、一方でセキュリティへの不安を抱く企業も多いのが現状だ(関連記事:企業における効果的な「クラウドストレージ」利用方法)。また、企業システムでは情報の長期保管だけでなく、災害や障害が発生した際の「事業継続計画(BCP)/災害復旧対策(DR)」も重要な課題となる。
このホワイトペーパーでは、上記2つの課題を解消し、企業システムで求められる情報の保全性や継続的利用などに対応するクラウドストレージサービスとして、スカパーJSATの「S*Plex3クラウド・ストレージサービス」を紹介している。
S*Plex3クラウド・ストレージサービスは、情報漏えいを防止する手法「秘密分散共有法」の1つである情報分散方式「Information Dispersal Algorithm」によってデータをパケット分割して、衛星通信・衛星放送の基礎技術「消失訂正符号」でデータを冗長化し、ネットワ―ク経由で地理的に離れた複数のデータセンターに分散保管する。さらにID匿名化機能によって、エンドユーザーIDとアクセスIDを分けて管理する。これにより、サービスの認証機関とデータ保管機関を分断し、それぞれの管理者のデータアクセスを制限する。情報を断片化して保存することで、ハードウェアの機器障害や災害対策にも対応し、情報を安全・安心に保管できるという。
企業が特に意識するセキュリティとBCP、DRへの対応策として、多くのベンダーが情報分散方式を採用したクラウドストレージサービスを提供している(下記の関連コンテンツを参照)。サービス導入の検討に役に立てていただきたい。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などクラウドに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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