オンワード樫山が「SAP on AWS」全面導入、オンプレミスとの“比較表”を公開基幹システムをクラウド環境で再構築(1/2 ページ)

2015年3月に基幹システムを全面刷新したオンワード樫山では、アパレル業界向けERPの「SAP AFS」をクラウドサービスのAWS上で稼働している。導入の背景、比較検討のポイント、本番稼働から得られたノウハウを紹介する。

2015年06月17日 12時00分 公開
[藤本和彦TechTargetジャパン]
オンワード樫山 越智正純氏《クリックで拡大》

 大手アパレル企業のオンワード樫山は、2015年3月に基幹システムを全面刷新。新たな基幹システムにはSAPジャパンのアパレル業界向けERP「SAP Apparel and Footwear Solution(SAP AFS)」を、インフラ基盤にはアマゾン データ サービス ジャパンの「Amazon Web Services(AWS)」を採用した。2015年6月に開催された「AWS Summit Tokyo 2015」のセッションから、導入の背景、比較検討のポイント、本番稼働から得られたノウハウを紹介する。

 オンワード樫山ではこれまで、メインフレームを中心とした自社システムを運用してきたが、システム構造の複雑化が進み、各種制度変更に伴う運用や改修の負荷が課題となっていた。オンワード樫山 マーケティング・情報戦略室 情報経営部 基幹情報課 課長の越智正純氏は「25年使ってきたシステムが中長期的に、オンワードのIT基盤に求められる要件を満たしていけるのかということに強い危機感があった」と当時を振り返る。

SAPとAWSを選定した理由

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