「米国政府はあなたのデータを見ていない」と言い切れない理由「セーフハーバー協定無効化」でも残る懸念(1/2 ページ)

欧州司法裁判所は、米国企業がEU域内の個人データを米国へ移転するのを認める「セーフハーバー協定」が無効であるとの判断を下した。それでも、米国政府に向けられた「ある懸念」は消えない。

2015年12月15日 12時00分 公開
[Clive LongbottomTechTarget]
欧州司法裁判所 欧州司法裁判所の公式サイト《クリックで拡大》

 大西洋を渡るデータの移転方法に関するプロセスの簡素化を目的とした、欧州連合(EU)と米国の「セーフハーバー協定」(EU諸国から米国に転送される個人データの保護に関する協定)は、欧州司法裁判所によって無効だという判決が下された。これは、米国とEU諸国の両方でビジネスを展開している国際データセンター事業者にとって興味深い判決だ。

「セーフハーバー協定無効化」のインパクト

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