2014年07月17日 08時00分 公開
特集/連載

“第2の9.11”を起こさないための必要悪かNSA元長官が諜報活動の正当性を主張 「フリーダムはフリーじゃない」

「NSAに問題があるとすれば、それはNSA自体の問題ではなく、人々がNSAに求めたことに問題がある」――。NSAの元長官は、こう主張する。諜報活動は“平和の代償”なのか。

[Eric B. Parizo,TechTarget]

 米国家安全保障局(NSA)による米国内での大規模な諜報活動。それに関連した機密情報をエドワード・スノーデン氏がリークしてから1年以上になる。NSAの元長官であるキース・B・アレクサンダー氏は先日、同組織の活動の正当性を強く訴えるとともに、NSAのシステムのセキュリティを強固にするコンピューティングパラダイムを、企業も受け入れるよう呼びかけた。

 2014年6月下旬に開催された「Gartner Security and Risk Management Summit 2014」の基調講演で、元陸軍大将であるアレクサンダー氏は「大量のメタデータを収集するNSAのプログラムは、テロの抑止や米国の軍事作戦の支援、米国の安全保障に不可欠である」と述べた。同氏は9年近くにわたってNSAを統括し、2010年以降は米サイバー軍司令官も務めた。

 アレクサンダー氏は、全世界で暴力が拡大している状況について触れ、ISIS(イラク・シリア・イスラム国)によって1700人以上が処刑されたことや、イエメン、ソマリア、北アフリカ、アフガニスタン、パキスタンなどの国々でテロが日常的な出来事になっている現状を指摘した。

 さらに同氏は、「2013年には全世界で1万1000件以上のテロが発生し、その死者数は2万人以上に達した」とする米メリーランド大学の調査結果を紹介した。

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