徹底解説:一度は消えかけた「テープバックアップ」が復活した理由IoT時代に求められる低コストと大容量(1/2 ページ)

不当な非難を受けていたテープベースのバックアップが、現代に復活しようとしている。企業にとってテープが優れたデータバックアップの選択肢になる3つの理由を紹介しよう。

2016年10月03日 12時00分 公開
[Jon ToigoTechTarget]

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富士フイルムでは最新磁性体「バリウムフェライト」を採用したLTO対応テープカートリッジを幅広く用意している

 好き嫌いはさておき、企業データの最終的な保存先が磁気テープになる可能性は高い。Linear Tape-Open(LTO)メディアカートリッジの出荷台数を見ると、NANDフラッシュアレイやNVM Expressアーキテクチャの時代になっているにもかかわらず、テープバックアップシステムの利用は拡大し続けている。

 業界団体のLTOコンソーシアムが発表した報告によれば、2015年には約7万6000PBの圧縮データがテープに保存されたという。この数字は前年比17.5%増だ。また、2000年にLTOテープカートリッジが登場して以来、38万5000PBを超える容量が出荷されたとも伝えている。

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