2017年06月27日 05時00分 UPDATE
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Dockerに積極的なMicrosoftだが……いまだ残るWindows開発者とOSS開発者との隔たりが解消される日

Microsoftは、オープンソースOSであるLinuxのコンテナを同社のWindowsで動作させるプロジェクトによって、技術的な隔たりを埋めようとしている。しかしLinuxに従事する開発者がそう簡単になびくことはなさそうだ。

[Nick Martin,TechTarget]

 Microsoftが「Linux」を受け入れるまでには長い時間を要したものの、同社の「Windows Server」でLinuxベースのコンテナを動作させるという新しいオープンソース構想によって、失われた時間を取り戻そうとしている。

 WindowsでLinuxコンテナを動作させることができても、Linuxを使用している企業がWindowsに移行する気になることはないだろう。だが中小企業やWindowsを使用しながらLinuxのコンポーネントも必要とする大企業には魅力的な選択肢となり得る。

 Technology Business Researchで主席アナリストとして働くエズラ・ゴットヘイル氏は、「1種類のOSだけを管理するという簡潔さは、とても理にかなっている」と話す。

 さらに、このMicrosoftのプロジェクトは、150人程度のメンバーで構成されるDockerのエンジニアリングチームが、Dockerのコンテナ運用管理ツール群「Docker Datacenter」や他のDockerコンポーネントのWindows互換バージョンを開発する際の負担軽減も目的としている。WindowsでLinuxコンテナを実行できれば、Windowsコンテナユーザーが、一連のLinuxコンテナをベースにしたDocker DatacenterをWindows Serverで実行できるようになる。

 Microsoftがこの現在進行中のプロジェクトに着手した理由として、同社の「Microsoft Azure」でLinuxコンテナをサポートする作業が難航したことも挙げられる。そう語るのは、Microsoftでリードプログラムマネジャーを務めるテイラー・ブラウン氏だ。

 「顧客からはコンテナイメージが提供される。それだけだ。私たちは、その動作方法や操作性を効率化する方法を特定しなければならない。それと同時に、マルチテナント環境の分離も維持する必要がある。LinuxとWindowsをサイドバイサイドで動作させられるのは、Microsoftにとって非常に価値があることだ」(ブラウン氏)

 Microsoftは米国で2017年4月に開かれた「DockerCon 2017」で同プロジェクトを発表している。そして、さらに多くのプラットフォームの選択肢を開発者に提供し、運用チームが抱えるコンテナ化されたアプリケーションの導入先や導入方法に関わる悩みを緩和すると約束している。

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