2017年08月29日 05時00分 UPDATE
特集/連載

IoTが「当たり前」になる日へ省電力無線「LPWA」が“真のIoT”を実現できる理由

省電力広域無線ネットワーク(LPWA)の普及は、IoT(モノのインターネット)に急速な成長をもたらすだろう。小規模の電力で広範囲の接続が可能になれば、社会インフラを含む多様な産業が様変わりする日も近い。

[Philippe Guillemette,TechTarget]

画像 IoTの普及には、コスト効率の高い広域ネットワークが不可欠だ

 あらゆる機器がネットワーク経由でつながる「モノのインターネット(Internet of Things、以下「IoT」)」という概念が注目を集め始めた当時、無線ネットワークテクノロジーは、IoTのインフラを念頭に置いた設計を取り入れていなかった。当時は、2Gや3G、4G、LTEなどの携帯電話テクノロジー、Wi-Fiなどの無線LANテクノロジー、ZigBeeなどのPAN(パーソナルエリアネットワーク)テクノロジーがあった。こうしたテクノロジーは、主に「大量のデータを扱う特定のデバイスを、音声ネットワークやデータネットワークに個別に接続すること」に重点を置き、データ転送に必要な電力については、ほとんど考慮していなかった。

 こうしたネットワークテクノロジーの設計者は、データ量が少ない省電力の小型組み込みデバイスが無数に存在する世界、つまり、それまでは孤立していた物理的な「モノ」を、データ交換や制御のためにインターネットにつなぐ“IoTの世界”を予測していなかった。とはいえIoTは、既存のネットワークテクノロジーを活用して巨大な市場を築くことに成功している。調査会社Gartnerが2017年2月に発表した予測によると、2017年には世界で840億台のIoTデバイスが使用され、エンドポイントとサービスへの総支出額は2兆ドルに達する。低コストで省電力のデバイス向けに、幅広いレベルの受信域を提供する無線ネットワークが実現すれば、IoTにとって、急速な成長の起爆剤になる。いつでも、どこからでも、あらゆるものをインターネットに接続できる、IoT本来のビジョンが実現するだろう。

 こうした想像が、今や現実に変わりつつある。「LTE Cat-M1」(LTE-m)、「LTE Cat-NB1」(NB-IoT)、「EC-GSM-IoT」といった省電力広域無線ネットワーク(LPWA:Low Power Wide Area)標準や、同標準をサポートするテクノロジーの出現は、IoT向けネットワーク実現に向けた最初の1歩だ。

IoTにLPWA(省電力広域無線ネットワーク)が重要な理由

この記事が気に入ったらTechTargetジャパンに「いいね!」しよう

この記事を読んだ人にお薦めのホワイトペーパー

この記事を読んだ人にお薦めの関連記事

Loading

注目テーマ

ITmedia マーケティング新着記事

news027.jpg

インターネット広告PMP取引市場規模、2021年には約3倍に――サイバーエージェント子会社が予測
サイバーエージェント子会社のAJAは国内PMPの市場動向調査を実施。その結果を発表した。

news025.jpg

電通ダイレクトフォース、コマース機能付きインタラクティブ動画を制作できる「EICHI ビデオコマース」を提供
電通ダイレクトフォースは、コマース機能を実装したインタラクティブ動画を制作・配信で...

news019.jpg

電通など3社、Instagram動画広告の制作・配信ソリューションを提供
電通デジタルと電通、TWIN PLANETの3社は、「Instagram」の動画広告を制作・配信するソリ...