「Microsoft Azure」は、Microsoftが提供するクラウドサービス群だ。IaaS(Infrastructure as a Service)とPaaS(Platform as a Service)を中心に、さまざまなクラウドサービス(以下、Azureサービス)をそろえる。より具体的には仮想マシン(VM)やストレージ、ネットワーク、データ分析などのさまざまなAzureサービスがある。ユーザー企業はこれらのAzureサービスを使い、新しいアプリケーションを開発したり、既存のアプリケーションをMicrosoftのクラウドインフラで実行したりできる。(続きはページの末尾にあります)
2022年度第4四半期のMicrosoftの売上高は、前年同期と比較して低い成長率となった。同期の決算発表の内容と、Microsoftが伸び悩む理由を解説する。
Microsoftは2019年に同社製品のライセンス規約を更新した。その変更内容が独占禁止法に違反していると、欧州委員会が指摘している。競合他社のクラウドベンダーとユーザー企業はどう動くのか。
「Microsoft Azure」はMicrosoftの成長事業だ。クラウドサービス市場でAzureのシェアをさらに拡大させ、競合Amazon Web Servicesに勝つための同社の取り組みを説明する。
堅調なクラウドサービス事業が、Microsoftに好業績をもたらしている。その背景には、ユーザー企業の“ある変化”があるという。それは何か。
Microsoftのテクノロジーは多くの領域にわたる。後編は、クラウドやコンテナに関心の高いユーザーに向けた情報をお届けする。
Windows Server 2003のサポート終了まで1年を切り、HPは、顧客を新しいMicrosoft OS、ITインフラ、HPのサポートへ移行させようとパートナーを通じて後押ししている。
顧客の意識変化に伴い、戦略転換を迫られるベンダーとリセラー。両者の駆け引きや製品が売れた際の取り分も変わっていくのか?
Microsoftのクラウドコンピューティングビジョンは企業に受け入れられるだろうか――。ソフトウェアの専門家にWindows Azureの今後を聞いてみた。
Microsoftは組織の課題解決や目標達成の支援を目的として、Azureを提供している。中にはEコマースや金融など、さまざまな業界に向けた専門的なAzureサービスもある。月額制の従量課金で、ユーザー企業は月ごとに使用したAzureサービスとその利用量に応じて利用料金を請求される。
Azureに登録すると、Webブラウザから管理コンソールの「Microsoft Azure Portal」が利用できるようになる。IT管理者はAzure Portalを通して、VMやデータベースなどの実行に必要な設定をする。
Microsoftが提供するサービスに加え、サードパーティーベンダーがMicrosoftのマーケットプレース「Azure Marketplace」で公開するソフトウェアも、Azure Portalから直接実行できる。各サードパーティーソフトウェアは利用料金がかかる場合がある。加えてサードパーティーソフトウェアを実行するためにAzureインフラを利用したときは、その利用料金も発生するため、コスト管理に注意が必要だ。
Azureの用途は多岐にわたる。VMやコンテナの実行は、Azureの一般的な用途だ。ユーザー企業はAzureで、DNS(Domain Name System)サーバやアプリケーションサーバ、サーバOSの「Windows Server」などを運用できる。Microsoftは、「Linux」などのサードパーティーOSもAzureで利用できるようにしている。
MicrosoftはAzureサービスとして、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)群の「Azure SQL」、NoSQL(RDBMSではないデータベース管理システム)の「Azure Cosmos DB」など、複数のクラウドデータベースを提供している。そのためデータベースインフラを用意したい場合にも役立つ。
バックアップやディザスタリカバリー(DR:災害/障害復旧)も、Azureの用途の一つだ。ユーザー企業は、Azureをアーカイブ用ストレージとして使用し、長期的なデータ保存に利用できる。