「Microsoft Azure」はMicrosoftの成長事業だ。クラウドサービス市場でAzureのシェアをさらに拡大させ、競合Amazon Web Servicesに勝つための同社の取り組みを説明する。
クラウドサービス群「Microsoft Azure」は、クラウド市場におけるMicrosoftの成功を象徴する。競合企業のAmazon Web Services(AWS)のクラウドサービス群との差は着実に縮まりつつある。IT調査会社Gartnerが2021年6月に発表したデータによると、世界のIaaS(サービスとしてのインフラ)市場は、首位のAWSの2020年の売上高が約262億ドルで、売上高ベースで約41%のシェアを握る。これに対してMicrosoftの同年の売上高は約127億ドルだった。
MicrosoftのCEO、サティア・ナデラ氏は、成功の鍵はAzureリージョン(地域データセンター群)の増設と、米国のAT&TやVerizon、欧州のTelefonicaやBT Group、アジア太平洋のTelstraやSingtel(Singapore Telecommunications)といった通信事業者との提携にあると話す。「あらゆる組織が、アプリケーションを迅速に開発して導入するために、クラウドインフラとエッジコンピュータにまたがる分散型のコンピューティングリソースを必要としている」とナデラ氏は主張。MicrosoftがAzureのコンセプトを「世界のコンピュータ」と決めたのは、そうした背景があるという。
新しいリージョンに積極投資してデータセンターを増やすことで、Microsoftはこのコンセプトを実行に移していると、ITサービスベンダーEnsonoのパブリッククラウド担当CTO(最高技術責任者)を務めるゴードン・マッケンナ氏は解説する。「Microsoftはテレワークによって需要が拡大しているクラウドサービス分野で成長を続ける」(マッケンナ氏)
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