メインフレームは、可用性とセキュリティに強みを持つ、比較的大型のコンピュータだ。歴史的にメインフレームの用途は、複数のコンピュータでデータを並列処理する分散システムよりも、一つのコンピュータでデータを処理する集中システムが中心だった。メインフレームの用途は広がっており、IAサーバなど比較的小型のコンピュータとの境界は曖昧になりつつある。(続きはページの末尾にあります)
メインフレームを巡って、プログラミング言語「COBOL」といったスキルの不足が問題になっている。COBOLができなくてもメインフレームのシステム連携を成功に導く方法とは。
人事業務全体の統括から人事戦略の実行支援へと人事部の役割が変わりつつある。その際に重要になるのが人材情報の一元管理と可視化だ。カシオヒューマンシステムズの「iTICE」は人材情報の社内基盤を目指す。
ガートナー ジャパンの本好宏次氏がERPを取り巻く現状と、今後の方向性を説明した。ERPを検討している企業が考えるべきは3つのトレンド、そして3つの予測だ。
企業のIT投資が何とか持ち直してきた。これまで新規投資が凍結されていたERPなどアプリケーションへの新規・追加投資も再開され始めたようだ。
中小企業にとってITスキルを持つ人材の確保は難しいとよくいわれる。これを何とかしなければシステム導入効果もおぼつかない。しかし、人材不足は経営者の思い込みによるところが大きいのだ。
IFRSに対応したERPの構築はゼロベースでシンプルに考えれば、決して不可能なことでない。ガバナンスのルールや実機構築/導入展開方式を採用することが成功への必須条件である。
IT部門は、社内標準を振りかざして厳密な「正しさ」を追求すべきではないが、かといって要求にやみくもに対応して混乱を招き、サービスレベルを低下させてしまってもいけない。
市場に登場した当初のメインフレームは、オフィスの1部屋と同じくらいの大きさの金属製フレームに収められていた。2022年時点のメインフレームは、大型冷蔵庫とほぼ同じ大きさだ。
メインフレームが“恐竜”と呼ばれることがある理由は、その大きさだけではない。メインフレームが絶滅する可能性が指摘され続けてきたからだ。IT月刊誌『InfoWorld』の編集者であるスチュワート・アルソップ氏は1991年に、「最後のメインフレームは1996年までに引退する」と予測した。メインフレームベンダーのIBMは、2022年にも新しいメインフレーム「IBM z16」を発表している。
IBMはプロセッサをはじめ、メインフレームのハードウェアを継続的に見直している。ソフトウェアも同様だ。Webアプリケーションの実行など、メインフレームが新しい用途を担うことができるように強化を進めている。銀行や政府機関などのユーザー企業は現在も、重要な取引やデータを処理するための信頼性が高いコンピュータとして、メインフレームを利用している。