「コンテナ」の主要製品は? 一押しポイントを整理

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、製品解説に関する製品解説の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

いまさら聞けないコンテナ&マイクロサービス

 コンテナは、業務をこなすために必要な最低限のリソースのみを配備したアプリケーションロジックのコンポーネントを格納する。仮想マシン(VM)と異なり、コンテナはOSを必要としない。OSリソースはAPI経由で呼び出される。(続きはページの末尾にあります)

コンテナ関連の製品解説

「コンテナ」の良さとは? 「HCI」で「Kubernetes」を動かす意味は?

ベンダーは「HCI」(ハイパーコンバージドインフラ)でコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」を利用しやすくする取り組みを活発化させている。HCIとKubernetesにどのような可能性を見込んでいるのか。

(2021/3/12)

P R高まるコンテナ活用ニーズ、ビジネスに俊敏性をもたらす手っ取り早い方法とは

今や、開発現場においてコンテナ技術の活用は珍しいものではない。Kubernetesなどのコンテナオーケストレーションツールの活用が進んでいるが、導入や運用など煩雑な面もある。そうした面倒を手っ取り早く解決する方法があるという。

(2021/1/29)

P Rなぜコンテナなのか その有用性とビジネス価値とは

従来の仮想化技術がITインフラの効率性を大きく高めたのに対し、コンテナ技術はアプリケーション開発を高速かつ柔軟にする。だが、その本質にあるのはあくまで「ビジネスにもたらす価値」だ。

(2020/11/25)

P Rスキル、プロセス、人材を補完してクラウドネイティブを実現するには

一般企業がクラウドネイティブに向けた取り組みで直面する主な課題に、「既存アプリケーションのモダナイズ」「コンテナやKubernetesの実装」「運用管理体制の維持」がある。どうすれば、これらを一挙に解決できるのだろうか。

(2020/10/12)

P R企業IT基盤の中でコンテナはどう生かされるか、Red Hatの提案

近年Red Hatが掲げる「オープンハイブリッドクラウド」。オンラインで開催された年次イベントではオープンハイブリッドクラウドの本質を生かした先進事例が多数発表され、話題を呼んだ。本稿ではその本質に迫る。

(2020/6/19)

P RKubernetesだけでは乗り切れない「システム管理問題」の合理的な解決法とは

クラウドネイティブ化が進む中、あえてハイブリッドクラウド環境を選択する動きが広がっている。その環境でコンテナを稼働させる企業もあるが、課題も少なくない。注目を集めるコンテナ管理基盤「Kubernetes」だけで解決できるのだろうか。

(2020/1/24)

P R“伝統的”な環境でデータを守れるか Kubernetesデータ保護の新たな選択肢とは

コンテナ化されたアプリケーションを管理し、スケーリングを“指揮”するテクノロジーとして脚光を浴びるKubernetes。今、世界規模で利用が進んでいるが、本番環境で本格的に利用するには1つ心配な点がある。

(2019/12/25)

P Rレガシーシステムのコンテナ移行、経験者が語る「成否を分けた要素」

オープンソースのKubernetesでクラウドネイティブなITインフラを構築・運用するのは、思うほど容易ではない。Kubernetes環境を構築して簡便に運用したいなら、商用ディストリビューションという選択肢もある。

(2019/12/24)

P Rレガシーシステムを捨てられない大企業のためのDX支援サービスとは

止められないシステムを誰が俊敏に置き換えるのか? 企業ITのDXを語るとき、まず課題になるのがレガシーの扱いだ。それぞれがサイロ化せず一貫性のある環境でマルチクラウド/クラウドネイティブのトレンドに追従する方法はあるか。

(2019/12/17)

コンテナとマイクロサービスの違い

 コンテナ化は、実質的にはOSレベルの仮想化といえる(これに対してVMはハイパーバイザー上で実行され、それぞれフル機能のOSを伴う)。コンテナはパッケージ化が簡単で、軽量かつ実行場所を選ばない。複数のコンテナを1つのVMにデプロイすることもできる。

 マイクロサービスは、例えばネットワークトラフィックのルーティングやオンライン決済、医療結果分析といった単一機能のアプリケーションを指す。その概念は新しいものではなくWebサービスから進化したもので、複数のマイクロサービスを連結してアプリケーションとして機能させるのは、数年前に流行したサービス指向アーキテクチャ(SOA)の進化形だ。

 コンテナとマイクロサービスは同じではない。マイクロサービスはコンテナの中で運用することもあれば、プロビジョニングされたVMとして運用することもある。コンテナはマイクロサービスのために使われるとは限らない。だが、コンテナはマイクロサービス開発とデプロイの優れた手段であり、コンテナ運用のツールとプラットフォームはマイクロサービスベースのアプリケーションを管理する手段として優れている。多くの場合、これらの用語は相互に入れ替えることもできる。

 コンテナは何年も前からUNIXやLinuxに統合されてきた。最近は総合的なサポートのエコシステムが成長してきた。

 これに関わるサプライヤーは数多い。だが「Docker」が市場の中心で主導していることに異論はない。Dockerは、何百万というデベロッパーや数万もの組織がその技術を使っていると説明する。ただ、多くの組織にとってコンテナ化が目新しいものであることを示す統計もある。Dockerの顧客のうち、コンテナを本番環境で運用しているのは40%にとどまる。

 Docker の優位は、必ずしも独占状態にあることを意味しない。むしろそれとは程遠い。コンテナのエコシステム全体を見渡すと、選択肢は豊富に存在する。

オープンソースコンポーネント化

 複数のコンテナはクラスタにデプロイされ、幅広いツールを使って管理される。そうしたコンテナの多くは事前に構築されたコンポーネントとなり、積み重ねてアプリケーションイメージを構成する。主なメリットは、アプリケーションを運用した状態で個々のコンテナを簡単に「上書き」できる点にある。定期的なダウンタイムが減れば、事業継続性が向上する。

 これは「DevOps」の概念の台頭につながってきた。DevOps では、より速いペースで新しいソフトウェア機能を直接 OS 環境にデプロイできる。

 中核的なコンテナ技術の多くはオープンソースであり、VMware のようにかつてはこれを避けていたサプライヤーも引き込まれている。その中心にあるのが 2015 年に発足した「Open Container Initiative」(OCI)だ。OCI は LinuxFoundation の傘下でコンテナ形式とそのランタイム環境に関するオープンな業界標準を策定する。Docker はその土台とするために、自らの形式とランタイムを OCI に提供した。

 コンテナ化されたコンポーネントの多くは「GitHub」「Docker Hub」のようなオープンソースコラボレーションプロジェクトからダウンロードできる。全てのオープンソース技術にいえることだが、市場に進出しているサプライヤーは、安定したバージョンを関連サポートサービスと併せて提供することによって収益を確保している。