「AIOps」徹底比較 選び方、お薦め製品は?

ユーザー企業のIT担当者を対象に、IT製品/サービスの導入・購買に役立つ情報を提供する無料の会員制メディア「TechTargetジャパン」。このコンテンツでは、比較に関する比較の記事を紹介します。製品/サービス選定の参考にご覧ください(リンク先のページはPR記事を含みます)。

AIOpsとは AI技術で運用自動化

 「AIOps」は、システム運用(Ops)に人工知能(AI)技術を用いることを表す。機械学習(ML)などのAI技術で、システムに生じる問題の特定と解決を自動化する。企業のシステムは、ログをはじめとするさまざまなデータを生成している。AIOpsツールはこれらのデータを使ってシステムを監視し、システム同士の依存関係を可視化する。(続きはページの末尾にあります)

AIOps関連の比較

SIEMの活用にはAIOpsが必要な理由

セキュリティツールの一種であるSIEMは有用だが、真価を発揮させるのは容易ではない。だがAIを運用に応用することでSIEMを活用できる可能性が開ける。

(2020/9/30)

Apache Cassandraの運用負荷を低減するAIOpsサービス登場

「DataStax Vector」は、OSSのデータベース「Apache Cassandra」の運用をサポートするAIOpsサービスだ。このサービスによって何が実現するのか。

(2020/9/9)

AIによるIT運用「AIOps」を導入した金融業が、あえて手作業を残す理由

「AIOps」ツールがあれば、ITインフラの管理を効率化できる可能性がある。だが人手を介さない自動化機能でどこまで対処できるかは、依然として議論の余地がある。

(2019/8/28)

人事アウトソーシング企業は「AIOps」でITリソース奪い合いをどうなくしたか

日々のIT運用を最適化する大きな可能性を秘めているという「AIOps」。人事・給与アウトソーシング企業のPaychexは、AIOpsでどのような成果を得たのか。

(2019/8/14)

VMware、Citrixが採用するAI技術 VDI管理は“AIOps”でどこまで変わる?

AI技術を用いたツールを使えば、IT担当者はVDIの管理を効率化できる。こうしたVDI管理ツールには、リソース要件を正確に見積もる機能や、問題の根本原因を分析する機能が備わっている。

(2018/11/12)

ITILに準拠した運用管理作業を自動化する「IBM SmarterCloud Foundation」

国内でシェア上位を占める統合運用管理製品ベンダー7社を取材する本連載。今回は日本アイ・ビー・エムの運用自動化製品群「IBM SmarterCloud Foundation」を紹介する。

(2013/1/31)

プロセス管理と自動化に優位性 IBM Tivoliの仮想化・クラウド対応機能

Tivoliの仮想化対応機能の中でも特徴的である、プロセス管理とプロビジョニングの自動化を中心にTivoliの製品群を見ていく。日本IBM自身のプライベートクラウドへの取り組みも紹介する。

(2012/2/28)

AIOpsを導入する3つのメリット

 AIOpsツールは、次の3つのメリットを企業にもたらす。

1.日常業務を自動化する

 IT担当者の日常業務には、エンドユーザーの需要に応じたシステムのリソース確保や、重要性の低いシステムのアラートへの対処などがある。IT担当者はAIOpsツールを使うと、例えばシステムへのアクセス量が増大した際のリソース拡張を自動化できる。

2.深刻な問題を人間よりも迅速かつ正確に認識する

 マルウェア攻撃やシステムの怪しい挙動に、IT担当者が気付かないことがある。重要なシステムの挙動が通常の動作から外れる場合、AIOpsツールはサイバー攻撃やマルウェア感染の可能性があると捉え、優先的に問題の解決に当たる。

3.データセンターのグループ間やチーム間のやりとりの効率を上げる

 AIOpsツールは各システムから取得したデータを監視、分析し、IT部門の各チームに適切な情報を表示する。それぞれのチームは情報の共有や解析のために会議を実施したり、関連データを手作業で送信したりする手間を減らすことができる。

主なAIOps製品

 AIOpsツールには、以下のような製品が挙げられる。

  • Splunkの「Splunk IT Service Intelligence」(ITSI)
  • BMC Softwareの「TrueSight」
  • Cisco Systemsの「Cisco Crosswork Situation Manager」
  • Moogsoftの同名ツール
  • HCL Technologiesの「DRYiCE」

 既存のインフラ監視ツールにAIOpsの機能が含まれている場合もある。New Relicの「Applied Intelligence」(NRAI)は同社のインフラ監視ツール「Digital Intelligence Platform」で利用できるAIOps機能で、発生したアラートの対処を自動化する。