「AIOps」は、システム運用(Ops)に人工知能(AI)技術を用いることを表す。機械学習(ML)などのAI技術で、システムに生じる問題の特定と解決を自動化する。企業のシステムは、ログをはじめとするさまざまなデータを生成している。AIOpsツールはこれらのデータを使ってシステムを監視し、システム同士の依存関係を可視化する。(続きはページの末尾にあります)
セキュリティツールの一種であるSIEMは有用だが、真価を発揮させるのは容易ではない。だがAIを運用に応用することでSIEMを活用できる可能性が開ける。
「DataStax Vector」は、OSSのデータベース「Apache Cassandra」の運用をサポートするAIOpsサービスだ。このサービスによって何が実現するのか。
「AIOps」ツールがあれば、ITインフラの管理を効率化できる可能性がある。だが人手を介さない自動化機能でどこまで対処できるかは、依然として議論の余地がある。
日々のIT運用を最適化する大きな可能性を秘めているという「AIOps」。人事・給与アウトソーシング企業のPaychexは、AIOpsでどのような成果を得たのか。
AI技術を用いたツールを使えば、IT担当者はVDIの管理を効率化できる。こうしたVDI管理ツールには、リソース要件を正確に見積もる機能や、問題の根本原因を分析する機能が備わっている。
国内でシェア上位を占める統合運用管理製品ベンダー7社を取材する本連載。今回は日本アイ・ビー・エムの運用自動化製品群「IBM SmarterCloud Foundation」を紹介する。
Tivoliの仮想化対応機能の中でも特徴的である、プロセス管理とプロビジョニングの自動化を中心にTivoliの製品群を見ていく。日本IBM自身のプライベートクラウドへの取り組みも紹介する。
AIOpsツールは、次の3つのメリットを企業にもたらす。
IT担当者の日常業務には、エンドユーザーの需要に応じたシステムのリソース確保や、重要性の低いシステムのアラートへの対処などがある。IT担当者はAIOpsツールを使うと、例えばシステムへのアクセス量が増大した際のリソース拡張を自動化できる。
マルウェア攻撃やシステムの怪しい挙動に、IT担当者が気付かないことがある。重要なシステムの挙動が通常の動作から外れる場合、AIOpsツールはサイバー攻撃やマルウェア感染の可能性があると捉え、優先的に問題の解決に当たる。
AIOpsツールは各システムから取得したデータを監視、分析し、IT部門の各チームに適切な情報を表示する。それぞれのチームは情報の共有や解析のために会議を実施したり、関連データを手作業で送信したりする手間を減らすことができる。
AIOpsツールには、以下のような製品が挙げられる。
既存のインフラ監視ツールにAIOpsの機能が含まれている場合もある。New Relicの「Applied Intelligence」(NRAI)は同社のインフラ監視ツール「Digital Intelligence Platform」で利用できるAIOps機能で、発生したアラートの対処を自動化する。