プロセス管理と自動化に優位性 IBM Tivoliの仮想化・クラウド対応機能標準ツールでは足りない!? サーバ仮想化の運用管理【第4回】

Tivoliの仮想化対応機能の中でも特徴的である、プロセス管理とプロビジョニングの自動化を中心にTivoliの製品群を見ていく。日本IBM自身のプライベートクラウドへの取り組みも紹介する。

2012年02月28日 09時00分 公開
[富樫純一]

 企業システムの運用管理に求められるあらゆる機能を網羅する日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)の「IBM Tivoli Software」(以下、Tivoli)。ハードウェアの監視・モニタリング、ネットワーク管理、ジョブ管理、バックアップといったシステム運用管理に必須のさまざまな機能をサポートしているだけでなく、サービスリクエストやインシデント管理などITILに準拠したプロセス管理機能を充実させている。

 仮想化やクラウドに対応した製品も幅広くラインアップ。最近は、仮想環境のポイントソリューションとして適用可能な個別製品に加え、仮想環境やプライベートクラウドに適用可能なスイート製品の拡充にも力を入れている。

 Tivoliの仮想化対応機能の中でも大きな特徴といえるのが、プロビジョニングを自動化する機能だ。プライベートクラウドを構築してユーザー部門にサービスを提供する企業の情報システム部門にとって非常に有用であり、既に国内外の多くの企業で利用されている。もちろん、日本IBMも自社のクラウドソリューション事例である「IBM Cloud Showcase」にTivoliを適用することで、運用改善の取り組みを推進している。

 本稿では、プロセス管理とプロビジョニング自動化を中心に、日本IBM自身の取り組み事例を交えながらTivoli製品を紹介する。

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