物理/仮想の混在環境で、シンプルに視覚的な運用管理を実現するNEC WebSAM標準ツールでは足りない!? サーバ仮想化の運用管理【第3回】

NEC WebSAMの仮想化対応機能、クラウド環境に求められるシステム運用の機能に対応した製品を紹介する。ユーザビリティとアクセシビリティを向上させる使いやすいユーザーインタフェースが特徴だ。

2012年01月12日 09時00分 公開
[富樫純一]

 メインフレームやUNIXのミッションクリティカルな領域で培ってきたノウハウをWindows/Linuxが稼働するIAサーバでも利用可能にしたNECの統合運用管理ソフトウェア製品群「WebSAM」。製品ラインアップは、システムの構成要素をインフラレベルで管理するシステムマネジメントの領域から、システムを自動化して運用を効率化するオペレーションマネジメント、システムの運用サイクルを管理して改善を支援するコーポレートマネジメントまで幅広く用意されている。

 仮想環境には、サーバ仮想化が普及し始めた時期にいち早く対応した。現在はクラウドサービスを提供するデータセンター事業者向けのパック製品まで用意されている。機能面では、競合するサーバベンダーが提供している製品に劣る部分はない。仮想化対応でNECの特徴として挙げられるのは、ハイパーバイザーやサーバなどのマルチベンダー対応に早くから取り組んだ点だろう。

 そうしたWebSAM製品の中で仮想化対応機能を備えているのが、ネットワークからハードウェア、アプリケーションまでの各レイヤーに対応し、システムの運用情報を統合的に管理する「WebSAM MCOperations」(以下、MCOperations)だ。また、物理/仮想が混在するサーバ、ストレージ、ネットワーク環境を管理し、システムインフラ/リソースを最適化する「WebSAM SigmaSystemCenter」も、仮想化には欠かせないツールだ。

 本稿では、上記2製品を中心にNEC WebSAMの仮想化対応機能を解説するとともに、クラウド環境に求められるシステム運用の機能をまとめた「WebSAM vDC Automation」についても紹介する。

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