「オープンソース」という呼び方さえないはるか昔の1980年代から、オープンソースソフトウェア(OSS)は利用されてきた。当時は、開発者が「かゆいところに手が届き」、仲間と共有したい創造的なソリューションを発案することがほとんどだった。(続きはページの末尾にあります)
AWSはオープンソースを搾取している。OSS企業のライセンス変更に始まりNew York TimesによるAWS批判記事へと発展した騒動は今、ライセンス変更に対する疑問に進展した。他のOSS企業・団体の意見とは?
インドのアーンドラ・プラデーシュ州政府は、村落への給水パイプラインに関する情報をデジタル化し、農村部に清潔な飲料水を供給するのに役立つ地理情報システム(GIS)を構築した。
New York Timesが、AWSはオープンソースプロジェクトに貢献せずに利益だけを得ていると批判する記事を掲載。AWSは「全く筋違いの主張だ」と反論した。
FacebookがPyTorch 1.0やCaffe2で動く強化学習プラットフォームをオープンソースで公開した。Horizonを使うことで何ができるのか。その概要を紹介する。
GitHubのCEOトーマス・ドームケ氏はAPACを訪れ、開発者に接した。ドームケ氏は開発者の悩みをどう捉え、なぜオープンソースの存在を強調するのか。
クラウドベンダーがオープンソースを搾取している、オープンソースに貢献していない、という批判がある。だが、オープンソースとは貢献を要求されるものだったのだろうか。
ファイルやフォルダにさまざまなパーミッションを指定できるコマンド「chmod」は、使い方に気を付ける必要がある。特に注意が必要なのは「777」のパーミッションを指定することだ。それはなぜなのか。
ファイルやフォルダにパーミッションを指定するコマンド「chmod」を使う際には、一般的には3桁の数字を使う。それぞれの桁にはどのような意味があるのか。
ファイルやフォルダにパーミッションを設定する「chmod」には、さまざまなオプションがある。chmodを使ってエンドユーザーやユーザーグループごとにパーミッションを付与するためのオプションを解説する。
AWSをはじめとするクラウド大手が、自社のデータベースサービスにOSSを採用するようになった。そのことからMongoDBなどのOSSのベンダーは、強力な手段である「ライセンス」を使って資産を守ろうとしている。
OSSにとって重要なことは物事を「適切」に成し遂げることだった(「適切」の定義は開発者によって異なる)。それはスケジュールや事業価値、金銭を得ることよりも大切だった。やがて、志を同じくする人々がコミュニティーを作り、(ほとんどの場合)1人の開発者では手に負えない大きなプロジェクトに取り組むようになっていく。
多くの場合、成果物は非常に優秀なものだった。それは時間の制約がないことと、仲間のレビューによるところが大きい。アイデアだけがものをいい、経営陣が口を挟んで早急な決断を強いることのない実力社会だったことも理由の一つだ。
繰り返しになるが、OSSの当初の動機は利益ではなかった(今でも多くの開発者にとってはそうだろう)。重要なのは、できる限り優れたソフトウェアを開発すること、そして新しいアプローチ、アーキテクチャ、言語、プロジェクト管理戦略など、成果物を高め得る全てのことに挑戦する自由だった。
多くの場合、こうした取り組みに貢献するのは、日中は会計ソフトウェアなどの開発に従事するプロの開発者だった。こうした開発者にとって、夜間や週末に時間を費やしてOSSのメッセージングシステム、Webフレームワーク、NoSQLデータストアの完成を目指す方が楽しかった。忍耐力とエネルギーが許す限り、何度でも失敗とイノベーションを繰り返せるオープンソースの自由を満喫していた。
結局のところ、オープンソースは、そもそも利益を得たり、貢献を返すことをユーザーに求めたりするものでは全くなかった。
現代のオープンソースは、より大きな考え方で捉えられることが多い。ソフトウェアを世界中で共有し、全ユーザーは手に入れたメリットに対して貢献を返すべきだという考え方だ。
ソフトウェアを取り巻く現状は、40年以上前に最初のフリーソフトウェアプロジェクトが立ち上がったときに予測されていたものとは全く異なっている。当時から、クラウドネイティブアプリケーションなどの進化は、フリーソフトウェアを補完する利他的な義務に課題を突き付けている。