セールスフォース、Salesforceの最新版「Summer '08」を提供開始NEWS

26回目のバージョンアップとなる「Summer '08」の提供を開始。「Salesforce Content」の日本語対応に加え「Salesforce Ideas」を大幅に機能拡張した。

2008年06月18日 19時57分 公開
[TechTargetジャパン]

 セールスフォース・ドットコムは6月18日、SaaS(Software as a Service)型CRM「Salesforce」の最新バージョン「Salesforce Summer '08」(以下、Summer '08)の提供を開始した。26回目となる今回のバージョンアップでは、「Salesforce Content」の日本語対応に加え「Salesforce Ideas」を大幅に機能拡張している。

 Salesforce Contentは、タギング機能やサブスクリプション機能、提案機能などを活用することで、企業が保有する非構造化データの管理をSaaS型で実現したもの。ユーザーは構造化されていないデータや各種文書をSalesforceで直接管理できる。「Salesforce Partner Portal」と「Salesforce Customer Portal」でもSalesforce Contentを利用できるため、ユーザーはポータルからオフィス文書や非構造化データに即時にアクセスできる。これにより、パートナー/顧客双方からの情報共有を実現できるとしている。また、コンテンツ利用状況を分析する機能「Content Analytics」により、営業担当者やマーケティング担当者などさまざまなタイプのユーザーの利用頻度が高いコンテンツが分かる。Salesforce Contentは2007年11月、「Winter '08」で英語版がリリースされたが、Summer '08ではSalesforceがサポートしている日本語を含む15言語すべてをサポートした。

 Salesforce Ideasは、顧客、パートナー、従業員のコミュニティーがそれぞれのアイデアを公開し、議論・投票できる場である。Summer '08では複数コミュニティーの作成が可能になるとともに、コミュニティーの動向をモニタリングできる「Customizable Ideas」や、Salesforce IdeasをSalesforce Partner Portalと統合することでさまざまな切り口からのアイデアを取り込める「Ideas for Partner」を新たに提供した。

 Salesforceの1ユーザー当たりの価格は、すべてのアプリケーションを利用できる「Unlimited Edition」が月額3万1500円、手軽な価格で高度な機能を利用したい企業向けの「Enterprise Edition」が月額1万5750円、Enterprise Editionより利用できるアプリケーションが少ない「Professional Edition」が月額7875円、5ユーザー以下の小規模グループやSOHO向け「Group Edition」が年額15万1200円。Salesforce Contentの価格は1ユーザー当たり月額4410円追加費用が必要。Salesforce Ideasは追加費用なしで利用可能だ。なお、Salesforce Content、Salesforce IdeasいずれもGroup Editionでは利用できない。Salesforce Ideasのみのユーザーを追加する場合は、1ユーザーにつき月額630円で、Salesforce Customer PortalおよびSalesforce Partner Portalで利用する場合はそれぞれの利用価格が必要(価格はすべて税込み)。

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