グループウェア「サイボウズ Office」およびWebデータベース「サイボウズ デヂエ」の最新版を同時リリース。同じディレクトリにインストールすることで、ユーザー情報の連携やシングルサインオンがあらかじめ設定されるなど、両製品の連携を強化している。
サイボウズは10月15日、中小規模向けグループウェア「サイボウズ Office」とWebデータベース「サイボウズ デヂエ」の最新版、「サイボウズ Office 8」(以下、Office 8)および「サイボウズ デヂエ 8」(以下、デヂエ 8)のリリースを発表した。デヂエのバージョン番号をOfficeに合わせ、2009年春の同時リリースを予定している。
今回のバージョンアップでは両製品の連携が強化され、同じディレクトリにインストールすることで、ユーザー情報の連携やシングルサインオンがあらかじめ設定される。また、Office 8のメニューバーにデヂエ 8のアイコンが追加され、画面の行き来が容易になった。そして、UIの親和性を強化するためにデヂエ 8のヘッダとOffice 8のヘッダを統一。例えば、Office 8のスケジュールで打ち合わせ日程を確認した後に、関連情報を蓄積しているデヂエ 8を見る場合など、あたかも1つの製品を使っているような操作感で利用できるという。
Office 8の主な強化点としては、トップページに配置されている「スケジュール」「最新情報」「リンク集」など各機能のパーツの配置を変える場合、前バージョンまでは「設定」ページから、Webフォームを利用して移動させる操作が必要だったが、トップページ上で各パーツをドラッグ&ドロップで直接移動できるようになった。
システム管理面においては、パスワードの有効期限やけた数の制限ができるほか、システム管理レベルで全ユーザーを対象にしたメール振り分け設定など、スパムメール対策の機能も強化されている。
これらの機能以外にも、トップページでのメニューバー新設、個人フォルダに蓄積される電子メールなどの未読絞り込みや、ワンクリックでメール内容の導入部分を見ることができる抄録表示、スケジュールの各予定に色付けできるマーキング機能などの新機能を搭載している。
またデヂエ 8の特徴としては、データ入力時、フォームの各項目間に「区切り線」を挿入でき、連続した入力フォームに適度な空間を作ることで、レイアウトの視認性を高めることができる。また、ブラウザ上で表示しているデータの書式などをそのまま活用し、Microsoft Office Excelファイルとして出力できる <.xls> 書き出し機能や、CSVファイルの書き出し/読み込みがコマンドラインから実行できる機能、クロス集計機能なども搭載。既存機能の強化としては、新デザインの追加のほか、登録されている画像データの表示サイズを自由に変更でき、登録データの一括変更や順番変更が前バージョンよりも簡単にできるようになった。
セキュリティ管理面では、Office 8同様、パスワードの有効期限やけた数制限が設定可能になり、ログインIDやパスワード情報をブラウザに保存させない設定も可能となっている。また、Office 8とともにオープン統合認証が利用できるようになった。
動作環境、価格については未定だが、動作環境に関しては両製品ともにOffice 7と同等の内容になる予定だ。
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