PFUがクライアントPCのライフサイクル管理サービス「エンドポイントLCM」の提供を開始。同社のPC検疫製品の機能を利用し、漏れのないPC資産棚卸しやセキュリティポリシー順守を可能にするという。
PFUは3月3日、PC運用管理サービス「エンドポイントLCM」の提供を開始した。
エンドポイントLCMは、企業で使用するPCの導入、運用、廃棄・リユースに至るまでのライフサイクル全般をサポートするLCM(ライフサイクル管理)サービスを提供するもの。同社ではこれまで、PC運用管理サービスも含めたITインフラ構築/サポートサービスを提供してきたが、今回特にPC運用管理のサービスを強化し、LCMサービスとして新たに提供する。
同サービスでは、同社が開発・提供するPC検疫ソフトウェア製品「iNetSec Inspection Center」の機能とPC利用者からのWeb経由の申請によりクライアントPCに関する情報を収集し、「PC管理台帳」というマスターデータベースに集約する。PC管理者がその内容を参照することにより、PC運用管理の効率化と見える化を実現できるという。PC利用者が手動でWeb申請を行うため、一般的な資産管理ツールでは自動収集が困難な「利用場所」や「ICカード携帯の有無」といった情報まで収集可能。これにより、PC資産の漏れのない管理・棚卸しや、セキュリティポリシーの順守が可能になるという。また、同社の不正PC検知・遮断システム「iNetSec Patrol Cube」の機能とPC管理台帳を連携し、台帳に登録されていない不正PCのネットワーク接続を防止する。
こうした機能のほか、顧客のシステム運用形態に合わせて最適化したPCを提供するキッティングセンターや、LCMサービス全体の管理や安定稼働を支援するマネジメントサービスも提供する。システム自体は個別の設計・開発となり、個々の顧客企業のシステム運用方法に合わせたUIやデータベースをPFUが構築する。PC管理台帳データベースは、サードパーティーの資産管理ツールのデータベースと連携できるよう構築することも可能。これにより、資産管理データとセキュリティ管理データを統合して管理できるようになる。また、会計システムとの連携や、ITILの構成管理データベース(CMDB)との連携も可能だという。
同サービスのシステム構築価格は、100ユーザーで640万円から(ハードウェア費用は含まない)。PCの棚卸しやセキュリティチェックなどを個別サービスとして購入する場合は、240万円からとなる。運用サービスの価格は、PC1台当たり6000円(1000台の場合)となっている。
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