富士通が中堅・中小規模システム向けブレードサーバの新製品を発表。ニーズが高まる中堅・中小規模企業の基幹サーバや大企業の部門レベルのサーバ集約に対応する製品だ。
富士通は11月24日、中小規模システム向けブレードサーバシャーシの新製品「PRIMERGY BX400」を発表した。販売価格は34万円 (サーバブレードを含まない最小構成の税別価格)からで、12月下旬に提供開始する。
PRIMERGY BX400は、高さ6Uで最大8基のブレードを搭載できるサーバシャーシ。富士通の大規模システム向けブレードサーバ「PRIMERGEY BX900」と同一のサーバブレード、ストレージブレード、コネクションブレードの搭載が可能。富士通のIAサーバ事業本部 IAサーバ事業部 事業部長 福田 真氏は「中小規模サーバ集約のニーズを解決する6つのポイントを備えている」と説明する。
PRIMERGY BX400では、ラックマウント型とフロアスタンド型(オプション)の2種類が用意されている。フロアスタンドを利用すると、タワー型サーバ約1.4台分のスペースに収まる。専用のサーバラックが不要になるため、ラック型サーバの同構成と比較して設置面積を60%削減できる。また、一般的なオフィスにも設置できる軽量性を実現し、同構成のラックサーバ型サーバと比較して約63%重量を削減したという(サーバブレード8台、コネクションブレード4台搭載の最大構成時)。
さらに消費電力制御機能として、新たに2つの省電力モードを追加した。ユーザーが指定した消費電力値内で動作するようにシャーシ全体を自動制御する「強制モード」、重要な業務を行うサーバに優先的に電力を配分し、残りの電力でより多くのサーバを稼働するように制御する「適応モード」だ。これにより、ラック型サーバと比較して消費電力を約30%削減できる。そのほか、CPUのクロック数を下げて静音性を実現する「低騒音モード」なども使用できる。
PRIMERGY BX400では、操作性・運用性を向上させる機能も追加された。今回から新たにDVDドライブやUSBポートをシャーシ内のブレード間で共有できるようになった。さらに、「ServerView Instllation Manager」機能と組み合わせることで、複数サーバブレードの同時インストールが可能になる。そのほか、Webベースの管理画面に「スタンダードモード」が追加され、使用頻度の高い機能を集中的に配置して操作手順を減らすこともできる。
同社のプラットフォームビジネス推進本部 本部長代理 森下健作氏は「ブレードサーバの導入を検討する案件の96%が“サーバ集約”であり、その内の約70%がブレードサーバ8台以下だった」と説明した。さらに、仮想化システムの適用が中堅・中小規模で拡大しているとし、今回のPRIMERGY BX400の提供によって「大規模向けPRIMERGY BX900と併せて、自社のブレードサーバ製品ラインアップが強化できた」としている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
データ生成デバイスの進化・多様化により、保存すべきデータ容量は急増した。その管理においては、コストとパフォーマンスのバランスが課題となっている。解決策の1つとして注目される「HPSS」の効果について、導入事例を紹介したい。
業務のデジタル化が進み、データ量やワークロードが増大していた大阪府農協電算センター。それによりインフラの負荷が高まり、性能を向上させることが喫緊の課題になっていた。本資料では同社がどのようにインフラを移行したのか解説する。
AIでは構造化データの活用が進む一方、クラウド普及に伴いデータの分散化が加速している。この状況下で課題となるのが、レガシーストレージの存在だ。本資料では、構造化データに適したストレージ戦略を紹介する。
データ環境の急変は、企業のストレージ課題を複雑化させている。性能や拡張性、データ保護、分散環境の一元管理、コスト最適化など、自社の課題に合わせた製品・サービスをどう見つければよいのか。それに役立つ製品ガイドを紹介したい。
構造化データ/非構造化データの両方を適切に処理する必要がある今、エンタープライズデータストレージには、より高度な要件が求められている。こうした中で注目される、単一障害点のないAI主導の分散型ストレージプラットフォームとは?
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...