2010年11月08日 08時00分 公開
特集/連載

古いサーバの電源を切り、仮想化のメリットを最大限にサポート/ライセンスコストの無駄を省く

仮想化によって不要となったシステムを居座らせておいては、エネルギー効率の改善にならないばかりでなく、ライセンス管理という面で重大なリスクとなりかねない。

[Alistair Williams,TechTarget]

 多くの企業が自社のIT資産の仮想化に熱心なのは、システムとハードウェアの維持コストを削減できると考えているからだ。しかしながら、仮想化や統合がもたらすメリットを最大限に生かしている企業は少ない。仮想化によって不要となったシステムが退役せずに居座り続けているからだ。その上、仮想化に不向きなアプリケーションも多い。仮想世界を管理・監視するのは容易ではなく、費用も掛かる。システムを“統合”したつもりでいても、ライセンスコストが膨れ上がり、仮想サーバが無秩序に増殖する羽目になる恐れもある。

 IT部門での仮想化は何も新しい現象ではない。実際、この業界では20年近く前から、ITコストを削減するために何らかの形で仮想化という手段が用いられてきたのだ。今日の仮想化における最大の特徴は、広範な仮想化技術が利用可能になったこと、そしてこれらの技術を利用することでさまざまなビジネス目標を達成できるようになったことだ。

 仮想化はIT資産に柔軟性を与えることによって広範囲にわたるメリットをもたらすが、そのことが逆に災いしてIT部門は目指すべきゴールを見失ってしまい、成果の実現に向けて集中できないことも多い。かつてのメインフレームのように1つの予算項目でIT予算を独占するわけにはいかないため、仮想化がもたらすさまざまなメリットを数量化する作業が重要になる。

 今日の市場環境においては、IT部門が最も重視しなければならないのはコスト削減ではないだろうか。しかしこれは正確な問題提起とはいえない。問題は、より少ないコストあるいは同じコストでより多くのことができるようにしたいのか、それともより少ないコストで同じことができるようにしたいのかということだ。しかしIT部門が削減しようとしているコストを明確に定義していなければ、仮想化導入の狙いが的外れなものとなり、技術の選択を誤る恐れがある。

 計画中のITプロジェクトで最大のコスト要因がネットワークのアップグレードだとしたら、サーバ仮想化を導入しても、それはリソースをつなぎ合わせるのに予算を使い果たすだけで、問題の解決にはならない。

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