2012年08月15日 08時00分 公開
特集/連載

費用は従来の2分の1以下、イスラエル発のハイブリッド型デスクトップ仮想化製品デスクトップ仮想化製品紹介:Ericom

デスクトップ仮想化製品の導入には“初期費用”という壁があった。ところが、従来製品の約2分の1から4分の1で導入できる製品があるという。Ericom Softwareの「PowerTerm WebConnect」を紹介する。

[荒井亜子,TechTargetジャパン]

 IDC Japanによるとデスクトップ仮想化市場は2012年以降大きく拡大し、年間平均成長率25.3%、2016年には7715億円の規模になるという。TechTargetジャパンが2012年6月に実施したサーバ仮想化に関する読者調査においても、今後導入を検討している仮想化/クラウド技術の第1位がデスクトップ仮想化だった(調査結果はこちら:「サーバ仮想化に関するアンケート調査」結果リポート)。

 一方で、デスクトップ仮想化導入への障害はいまだ幾つか残る。その1つが初期費用だ。ソフトウェア販売を手掛ける独立系ディストリビューターのアシストによると、「約13年間Citrix製品を取り扱い、仮想デスクトップ導入実績は400社以上あるが、それ以上の顧客が初期費用の高さを理由にデスクトップ仮想化の導入を断念してきた」という。

 そこで同社が2012年2月に販売を開始したのが、イスラエルEricom Softwareのデスクトップ仮想化製品「PowerTerm WebConnect」だ。これまでのデスクトップ仮想化製品の2分の1から4分の1の費用で導入できる製品だという。

 Ericom Softwareは1993年に創業し、45カ国以上3万社に営業展開をしている。同社のPowerTerm WebConnectの導入実績は1600社26万ユーザーに上る。日本における総代理店はアシストが務め、2012年2月に日本で販売を開始してから既に5社で導入され、2社で実運用されているとのことだ(2012年7月4日時点)。

PowerTerm WebConnect

 PowerTerm WebConnectは、Windowsのリモートデスクトップサービス、仮想PC(VDI:Virtual Desktop Infrastructure)、ブレードPCなど、複数のデスクトップ仮想化方式を提供し、それらを単一の管理コンソールで管理することを特徴とするデスクトップ仮想化製品だ。また、PowerTerm WebConnectはマイクロソフトのアプリケーション仮想化技術であるMicrosoft Application Virtualization(App-V)を統合管理することができる。そのため、ターミナルサービスでは稼働しないアプリケーションを仮想化する場合は、App-Vを用いるという手段も活用できる。

 対応する端末やハイパーバイザーも幅広い。ハイパーバイザーは、Citrix XenServer、Hyper-V、KVM、Oracle VM、Parallels Virtuozzo、Virtual Iron、VMware vSphere、Xenなどがある。

図1 PowerTerm WebConnect全体のイメージ《クリックで拡大》
図2 管理画面。ハイパーバイザーが異なる場合も意識せずに同一操作で管理可能

 PowerTerm WebConnectの製品ラインアップはRemoteViewとDeskViewの2種類。RemoteViewにはDeskViewの機能にプラスして、ターミナルサービス機能が付く(図3)。

図3 製品ラインアップ

 また、PowerTerm WebConnectには次のサービスが含まれる。特に着目すべきは、他社ではまだ例を見ないEricom AccessNowだ。

・Ericom Blaze

 PowerTerm WebConnectの通信プロトコルはRDPがベースである。Ericom BlazeはRDP通信を高速化するアクセラレーター。WAN環境におけるパフォーマンスアップの目安としては、RDP5、RDP6と比較して10〜25倍、RDP7と比較して5倍ほどアップするという。Ericom Blazeは単品でも販売されているため、デスクトップ仮想化製品としてVMware Viewを使っている場合でも、通信プロトコルでRDPを選択すれば適用できる。

・Ericom Access ToGo

 iOSやAndroid端末用のRDPクライアントモジュール。AppStoreもしくはGoogle Playにて無料でダウンロードできる。日本語対応はもう少し後の見通しだという。

・Ericom AccessNow

 HTML5とWebSocket(サーバー/ブラウザ間の通信を規定する双方向通信規格)の技術を使い、Webブラウザからターミナルサービス、VDI、ブレードPCへの接続を可能にするサーバモジュール。HTML5対応ブラウザであれば、クライアント端末側に、Java、Flash、Silverlight、ActiveXをはじめクライアントモジュールを一切インストールすることなく、デスクトップ仮想化技術を利用できる。単体購入も可能で、「AccessNow for VMWare View」ではVMware View上の仮想デスクトップへのWebアクセス機能を提供する。

ハイブリッド型のデスクトップ仮想化でコスト削減

 注目の価格であるが、アシスト システムソフトウェア事業部 技術2部 堤 浩彰氏によると、「PowerTerm WebConnectは、他社製品に比べ2分の1から4分の1の価格帯を実現できる」という。

ITmedia マーケティング新着記事

news155.jpg

東京五輪を「訪日観戦したい」 中国58.4%、米国21.0%――ブレインパッド調べ
東京五輪に関して世界の2大国で意識調査。米中ともに約半数が東京五輪の開催を希望してお...

news152.jpg

「SFKETO」メンバーが語るMAとSFA連携 レベニュー組織の成果を最大化させるために必要なこととは?
「Marketo Engage」とSalesforceの両方を使う人々が集うコミュニティー「SFKETO(セフケ...

news141.jpg

「営業電話が世界で激減」「チャット利用急増」など コロナ禍のB2Bマーケ&営業の現状――HubSpot調べ
問い合わせに使われるチャネルの変化や案件の成約数など、HubSpotの顧客データで読むコロ...