「Citrix DaaS」と「VMware Horizon」はどちらも同様の機能を搭載するが、TCOに影響する細かな違いがある。自社に適したVDI製品群はどちらなのか。
Citrix Systems(以下、Citrix)の「Citrix DaaS」とVMwareの「VMware Horizon」は、どちらも代表的な「VDI」(仮想デスクトップインフラ)製品群だ。両者はエンドユーザーに仮想デスクトップを提供するという用途は同じだが、仮想デスクトップの作成や管理に掛かるコストは異なる。Citrix DaaSとVMware Horizonを比較検討する際のポイントを説明する。
Citrix DaaSにおける仮想デスクトップの管理作業は、VMware Horizonと比較すると複雑になる傾向にある。ただしCitrix DaaSはハイパーバイザーの種類に依存せず、サードパーティーのハイパーバイザーが利用できる。そのためハイパーバイザーのライセンスコストの節約や、ベンダーロックインの回避を試みることができる。
VMware Horizonにおける仮想デスクトップ管理は、比較的簡単だ。リモートアクセス時のセキュリティ対策には、同製品群が含む「Unified Access Gateway」(UAG)を利用することで、セキュリティ対策を簡素化できる。
CitrixやVMware、または両社のリセラーが、ユーザー企業向けの割引プランを提示している場合、どちらのVDI製品群が適しているかの判断はより複雑になる。管理者は、長期的に掛かるライセンスコストを念頭に置いて、製品を選ぶ必要がある。例えば、あるVDI製品が初年度のライセンス料金を値引きしていたとしても、契約内容によっては値引き期間以降に料金が大幅に値上がりするリスクがある。
ユーザー企業は、CitrixまたはVMwareのVDI製品群導入に関連する、
を特定するために、それぞれのVDI製品群の違いを慎重に検討することが必要だ。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
さまざまなメリットをもたらす仮想化環境だが、2023年にVMwareが買収されたことで、ユーザー企業は難しい判断を強いられている。そこで、コストメリットも大きい、仮想化環境のモダナイゼーションの方法について解説する。
データ分析・利活用のニーズが高まる中、アクションのベースとなるデータも膨大な容量となり、今後も増え続けていく見通しだ。そうなると、各企業はデータ利活用基盤として、信頼性や拡張性の高いストレージを求めるようになるだろう。
OSの移行には「データ移行」が付き物だが、その業務負荷の高さに悩まされているIT管理者は多いだろう。Windows 11への移行を進める前に知っておきたい、「データレスPC」の有効性や、導入で得られる“プラスα”のメリットを解説する。
技術や市場の変化が激しい自動車業界にあって、長年、数多くの自動車メーカーに部品を供給してきた東海理化。同社は変化に柔軟に対応するためのDX推進に当たって、これまで運用してきたレガシー仮想環境からの移行を断行する。
ハイブリッド/マルチクラウドへ移行する企業のIT環境だが、クラウド同士の連携は複雑な上に、運用も非効率になりがちだ。そこで、この問題を解消するためのハイブリッド/マルチクラウドプラットフォームを紹介する。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。